フィリピンのアキノ大統領は27日、11月18−19日にマニラで開かれるAPEC首脳会議に、中国の習近平国家主席を正式に招待したと発表した。アキノ大統領は、「今回の会期中に習主席と二国間会談を開きたい。具体的な日程は決まっていないが、我々は開放的な態度を持っている」と述べた。
フィリピン・スター紙によると、アキノ大統領は同日の記者会見で、「フィリピンと中国の間には領土問題が存在するが、経済・貿易関係の改善を続けるべきだ。双方の衝突のコントロール、双方にとって有益な取り組みへの回帰は、双方にメリットをもたらす」と述べた。しかしアキノ大統領によると、フィリピンは依然として出席者の確かな情報を得ていない。
中国外交部の報道官は、27日に北京で開かれた記者会見で、「11月中旬にフィリピンで開かれるAPEC首脳会議に、習近平国家主席が出席する予定はあるか」という記者からの質問に対して、「中国はフィリピンのアキノ大統領から、今年のAPEC首脳会議の招待状を受け取っている。中国は今年のAPEC首脳会議の準備作業を含め、APECとの協力を重視し、一貫して支持している。中国は今年のAPEC首脳会議が経済・貿易協力の原則に焦点を絞り続け、地域経済協力を強化するため新たな貢献を成し遂げることに期待する。私は習主席が、アキノ大統領の招待について、積極的に検討することを信じている」と回答した。
フィリピンは中国との首脳会議を実現するため躍起になっており、さまざまな情報を発表している。フィリピンのニュースメディア「Rappler」は27日、「アキノ大統領は、昨年北京で開かれたAPEC首脳会議で、習主席と非公式会談を行ったと話した。フィリピンのデルロサリオ外相は先ほど、マニラで2回目の首脳会議が実現する可能性を示唆した」と報じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年10月28日