米海軍は、ロシアのTu-142対潜哨戒機が、米国の空母ロナルド・レーガンの上空に接近したと発表した。米海軍は戦闘機を発進させた。ロシアの戦闘機は最終的に「安全」に同空域を離れた。BBCが10月30日に伝えた。
米海軍は29日、米国第7艦隊所属のロナルド・レーガンが27日午前、朝鮮半島から東の太平洋の海域で、韓国との合同演習に参加したと発表した。演習中に2機のTu-142が、高度約152メートルを飛行し、同空母から1カイリ内の空域に入った。
同空母の護衛艦は目標発見後、交信を試みたが、反応はなかった。米海軍は武装した4機のF/A-18「スーパーホーネット」戦闘機を発進させた。ロシア機が同空母から離れた後も、米軍の1隻の軍艦はしばらく追跡を行った。
米海軍第7艦隊のウィリアム・マークス報道官によると、これは初めてのケースではなく、米軍機はマニュアルに基づき安全に追跡したという。
同空母は当時、航海を航行していた。米軍は、米国はロシアが国際空域・海域を使用することに反対しないが、国際ルールを順守すべきだと表明した。
Tu-142は旧ソ連がTu-95戦略爆撃機をベースに改造した哨戒機で、米軍のP-3Cのような海上巡視任務を遂行するほか、ロシアの重要な電子偵察機でもある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年10月30日