中国の習近平国家主席は15日、トルコ・アンタルヤで第10回G20サミット第1段階会議で演説し、中・高度経済成長を維持する自信と能力が中国にはあると強調した。人民日報が伝えた。
習主席は「中国は世界経済が最も困難な時期に、成長牽引の重任を引き受けた。2009年から2011年まで、世界経済成長に対する中国の貢献率は50%以上に達した。現在、中国経済はいくらか鈍化したものの、世界経済成長に対する貢献率は依然30%以上で、世界経済の重要な動力源だ。われわれの自信は、改革の全面的深化、開放型経済新体制の構築への決意と行動によるものであり、中国経済の力強い内生原動力と中国政府の力強い政策誘導によるものだ。今年中国経済は7%前後の成長を実現する見通しであり、依然として世界経済の増分の約3分の1を占めることになる。われわれはすでに第13次五カ年計画提言を打ち出しており、2020年までに小康社会(ややゆとりのある社会)を全面的に完成し、国内総生産(GDP)と都市・農村の住民1人当たりの所得を2010年比で倍増するべく尽力している。今後5年間、中国はイノベーション、協調、エコ、開放、共有の発展理念に照らして、イノベーション駆動型発展戦略の実施に力を入れ、新型の工業化、情報化、都市化、農業の近代化の同時発展を堅持する。エコ・低炭素発展を堅持し、環境の質を改善する。世界経済との深い融合を堅持し、『1ベルト、1ロード』イニシアティブを実行する。民生の全面的な保障と改善を堅持し、発展の成果がより多く、より公平に国民全体に行き渡るようにする。こうした全ては中国経済の成長に強大な原動力を提供し、世界経済のためにも巨大な需要を生み出し、新たな成長源となる」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年11月16日