第18回中国・ASEAN首脳会議が、11月21日にクアラルンプールで開催された。李克強総理は席上、中国がASEANとの協力を発展させる新たな措置について説明し、中国・ASEAN協力関係の新たな未来を浮き彫りにした。
李総理は席上、中国・ASEANの未来の協力をリードする理念について、「政治的相互信頼を促進し、融合と発展を推進し、求同存異(共通点を求めて相異点を保留する)を堅持し、より緊密な運命共同体を建設する。クアラルンプールは、中国とASEANの豊富な成果を持つ全面的な協力が新たな契機を迎えたことを再び見守った」と説明した。
これは中国・ASEANの長期的な協力の経験と啓発であり、中国がASEANとの関係を発展させる知恵を凝縮しており、中国がASEANとの共栄・ウィンウィンの関係を発展させる「誠意」を示している。
「誠意」は、歴史的に証明されている。李総理は談話の中で、中国の有名な航海士、鄭和について言及した。鄭和は当時、巨大な艦隊を率いて7回にわたる南海遠征を行い、植民と砲火ではなく、中国人の友好と祝福をもたらした。当時繁栄を極めたマラッカは現在も、中国と東南アジアの人々の友好交流の感動的な物語を伝えている。
600年が過ぎたが、中国と東南アジアの人々と友好関係を発展させる誠意に変化はない。今年は中国・ASEAN海洋協力年だ。李総理は席上、「この海洋は600年前、平和・安定と航行の自由を手にしていた。600年後の今日もそれに変わりはない」と述べた。
「誠意」には、現実的な成果がある。中国・ASEAN関係は現在、全面的・多分野・深いレベルという「ダイヤモンドの10年」という新たな段階に入っている。中国による中国・ASEAN運命共同体、21世紀海上シルクロード、中国・ASEAN自由貿易区アップグレード版、「2プラス7協力枠組み」など一連の重大な提案、美しい青写真は豊富な成果を結びつつあり、東アジアの多くの人々に福をもたらそうとしている。
「誠意」には、将来性がある。ASEANは年内に、ASEAN共同体を設立する。中国は2016年に第13次五カ年計画の初年度を迎える。李総理は双方の関係の今後5年間の発展について、▽協力・発展メカニズムの建設の強化▽経済・貿易協力のアップグレードの加速▽一帯一路(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)と地域諸国の発展戦略の連結▽国際生産能力協力の展開の模索▽安全協力水準の向上▽地域の持続可能な発展の促進――という6つの提案を行った。これらの措置は、中国・ASEANの協力に新たな原動力を注ぎこみ、新たな空間を切り開くことだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年11月23日