J-31ステルス戦闘機、F-35と異なる位置付け

J-31ステルス戦闘機、F-35と異なる位置付け。

タグ: J-31,F-35,F-22

発信時間: 2015-12-03 14:10:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

J-31が国際市場に進出すれば、必然的にF-35などの第4世代戦闘機と競争関係になる。しかしながら第4世代機は成熟した競争を展開する市場を形成しておらず、J-31は独自の輸出競争の強みを持つ。

まずは、独得な位置付けだ。J-31の国際市場で最大の長所・潜在力となるのは、その独得で唯一の位置付けだ。周知の通り、多くのステルス機は技術の機密保持のため、国際市場に姿を現すことはない。例えば米国は立法により、F-22の海外輸出を厳格に禁じている。そのため国際市場で購入できるステルス戦闘機は、F-35と間もなく量産化されるJ-31のみだ。

F-35は空対地攻撃能力の強化を重視しており、そのため機体が大型化している。高速機動性能と空対空戦闘能力は低く、価格も高額だ。F-35が近距離戦闘試験で、F-16に何度も攻撃されているのがその良い例だ。J-31は設計上、空対空戦闘を重視している。J-31には大型の武器や燃料タンクが搭載されず、超音速の高い機動性能を持ち、空対空ならばF-35に勝る。ゆえにF-35とJ-31は似ているように見えるが、実際には異なる製品だ。この位置付けの差により、J-31は独自の強みを持つ。

次に、特定の交付先がある。市場の需要を見ると、J-31がF-35の販売に深刻な影響をおよぼすことはない。なぜならF-35を調達するのは、いずれも米国の同盟国だからだ。これらの国々は指揮・管制・通信などの面で、相互リンクできる整ったシステムを形成しており、システムの異なる戦闘機を購入することはない。また戦闘機の価格と性能の差により、使用に適した対象も異なる。F-35を購入できるのは、資金が潤沢な先進国ばかりだ。輸出用のJ-31は価格が魅力的で、米国の輸出禁止を受けていたり、高額の戦闘機を購入できない国に適している。例えばパキスタンや、中東・南米の一部の国などだ。ゆえにJ-31が米国の戦闘機市場を奪うことはない。

それから、改良の潜在力を持つ。J-31は将来的に、複数の改良版を設計できる。買い手は自国の意図とニーズに基づき、操縦席、垂直尾翼、火器・飛行管制システムなどの調整と改造を行い、速度やステルス性能など異なる需要を満たすことができる。例えば伝統的な武器のサイズがJ-31に合わない場合は、武器のサイズに合わせることができる。交付先は自国のレーダーや通信システムを使うほか、J-31の関連技術を購入できる。これは買い手によるJ-31の改良に非常に有利で、自国の戦闘機のアップグレード・モデルチェンジをスムーズに実現できる。ゆえにパキスタンは、「必要であれば、中国人はラクダを鷹にしてくれる」という言葉で、中国の武器を評価した。これは中国が販売した武器に対して強い責任感を持ち、中国製品が他国と異なる実用的な機能を持つことを示している。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年12月3日

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