THAADの韓国配備に反対、王外相が3原則を提出

THAADの韓国配備に反対、王外相が3原則を提出。

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発信時間: 2016-02-14 09:44:10 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

第2ドイツテレビは13日、「東アジアのミサイル防衛システムが東欧より複雑に」と伝えた。米国が韓国にTHAADミサイル(終末高高度防衛ミサイル)を配備した場合、破壊力が増し、中国の不興を買うことで、対立を激化させることになる。香港電台によると、中国の王毅外相はミュンヘンでケリー米国務長官と会談した際に、米国が韓国にTHAADミサイルを配備することについて中国が反対の立場を持つことを表明した。また米国がこの機に乗じて中国の安全の利益を損ね、地域の平和と安定に複雑な要素を追加しないよう求めた。

米国の政治系週刊誌は「オバマ政権の対中戦争に降参、破壊されつつある韓国」と題した記事の中で、次のように伝えた。朴政権は今週まで、韓国にTHAADミサイルを配備するというオバマ政権の提案に強く反対していた。これは明らかな現実的要素に基づく考えだ。これほど距離が近い朝鮮に対応するため、このミサイル・レーダーシステムを配備する必要はなく、中国やロシア極東をターゲットとするとみなされるだけだ。ところが韓国は今や降参し、米国とTHAADミサイルの配備に向けた交渉を開始したと発表した。韓国企業は中国がTHAAD配備に報復し、ビジネス交流を減らすことを懸念している。韓国の輸出額のうち26%が対中輸出で、サムスンやLGなどの企業は中国で巨額の投資を行っている。先週、中国からドイツに到着した初の「シルクロード列車」には、サムスンが中国で生産した製品が多く搭載されていた。コリア・タイムスによると、韓国の観光・科学技術・小売・自動車業界の関係者は、「北東アジアの政治的緊張のエスカレートを受け、各社は中国事業への影響を懸念している。中国は各社にとって最も重要な市場だ」と述べた。

米国は韓国ほど、半島の緊張を懸念していない。在韓米軍は13日、PAC3の追加配備を行い、朝鮮をけん制すると発表した。その前日、米議会下院は朝鮮への制裁を強化する法案を賛成408、反対2で可決した。後はオバマ大統領の署名による成立を待つだけだ。

朝鮮半島の核問題は、いかにして解決するべきだろうか?台湾の東森新聞は13日、「王外相は朝鮮半島問題の3原則を示した」と報じた。記事は王外相の発言内容を引用し、「朝鮮にせよ韓国にせよ、自国で製造しようと海外から輸入しようとも、何があろうとも朝鮮半島に核兵器があってはならない」「武力で問題を解決してはならない。そうすれば朝鮮半島で戦争と混乱が生じるが、中国がこれを許すことはない」「中国自身の正当な安全の利益を効果的に維持・保障しなければならない」という3原則を示した。

12日付の星条旗新聞は、「米国の4人の大統領は、朝鮮の核計画の脅威に直面した。朝鮮がソウルを火の海にすると脅してから、もはや22年が経過する。この共産主義国との駆け引きで、さまざまな戦略が講られたが、その結果すべての戦略が失敗に終わった」と報じ、交渉・制裁・防衛強化・政権交代などさまざまなケースの失敗について分析した。13日付の中央日報は、米ラジオ・フリー・アジアの報道を引用し、「朝鮮は昨年より国際社会の制裁への対応を開始し、3年分の兵糧を準備し、常に検査を行うよう指示を下している」と伝えた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年2月14日

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