全国の省クラスの両会(人民代表大会、政治協商会議)が閉幕した。国家扶貧開発領導小組弁公室(貧困者支援開発指導チーム事務局)は全国31省(自治区・直轄市を含む)の政府活動報告をまとめ、全国24省の今年の貧困脱却の明確な目標を整理し、公式サイトで公開した。
この国家級貧困県を抱える24省は、2016年の政府活動報告で年内の貧困脱却の具体的な目標人数を設定した。湖北省、陝西省、広西チワン族自治区、山東省、雲南省、湖南省、四川省、河北省、河南省、貴州省、甘粛省は、貧困脱却の目標人数を100万人以上とした。
うち湖北省は今年中に147万人の貧困脱却を目指すとした。陝西省は130万人、広西チワン族自治区は122万人、山東省は120万人以上。雲南省は120万人、湖南省は110万人、四川省は105万人以上。
貧困脱却の目標人数を明らかにしたほか、各地は今年、貧困県のレッテルを剥がし、住民を移住させるといった計画を打ち出した。例えば内モンゴル自治区は、自治区内の10前後の貧困旗・県のレッテルを剥がすとした。広西チワン族自治区は1000の貧困村、8つの貧困県のレッテルを剥がすとした。四川省は2350以上の貧困村、5つの貧困県のレッテルを剥がすとした。広西チワン族自治区は30万人、湖南省は20万人、チベット自治区は2万5000人の貧困人口を移住させる。
今年は第13次五カ年計画(2016−20年)の初年度で、中国の貧困者支援の本格的な取り組みに向けカウントダウンに入る年でもある。計画によると、中国は今年から2020年までの5年間で、6000万人以上の貧困人口の全面的な貧困脱却を実現し、592の国家級貧困県のレッテルを剥がす。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年2月29日