30歳以下の若者は、全国人民代表大会(全人代)をどのように見ているのだろうか?2016年第12期全人代第4回会議の開幕を控え、中国網はアンケート調査サイト「問巻網」、オンライン調査会社「QQsurvey」を通じ、5652人の若いネットユーザーの調査を行った。若者は有名人の代表者に注目しているわけではなく、会議の内容を理解しようとしている。彼らの願いは素朴で、現場に詳しい代表者が、人々の代わりに勇敢に声をあげ、具体的な問題を着実に解決することを願っている。
若者は代表者に注目しているか?
若者は政治に冷淡と言われる。確かに若者の3割は、全人代代表者への注目度は「普通」と回答した。しかし「少しも注目していない」は5%未満で、「非常に注目している」は14.03%に達した。
ネットを好む若者、伝統メディアで代表者を理解
スマホを好む若者は、ネットで代表者を理解すると思われる。しかし実際には、これらの情報はまだ伝統メディアに「独占」されているようだ。新メディアが発展しても、代表者が自分をPRする手段は限られている。新聞やテレビなどの伝統メディアで全人代代表者を理解するとした若者は、58.72%に達した。
若者は代表者を理解しているか?
若者の5割は全人代代表者に注目していると回答したが、代表者を理解しているとした若者は33.71%のみだった。代表者の関連情報に非常に注目しているは14.03%、代表者をよく理解しているは6.60%のみ。「知りたくても知ることができない」という人たちの需要を満たすには、全人代代表者に関する情報をより多く公開する必要があるかもしれない。
代表者との連絡方法は個人メディア
多くの若いネットユーザーは、個人メディアが最もスムーズに代表者と連絡を取る手段と考えている。しかし代表者を理解する手段のうち、個人メディアは中心的な力を発揮していない。若いネットユーザーの28.89%は、どのような方法でもスムーズに連絡が取れないと考えている。現在の情報化社会において、代表者は個人サイトで若者と連絡を維持し、理解を深めることが完全に可能だ。
代表者になる資格とは?
若いネットユーザーは、全人代代表者に選ばれるべき人を、どのように考えているのだろうか?全体的に見ると、若者は国家機関や事業単位の職員、経営者の比率を下げ、現場で働く実務担当者、専門的な技術者の比率を高めたいと思っている。
若者の「良き代表者」
「良き代表者」とは、どのような代表者か?人々の代わりに勇敢に声をあげる人のことだ。
代表者は個人メディアを利用しなくても、問題ないかもしれない。若いネットユーザーのうち、代表者は普遍的な知名度を持つべきとした比率は13.43%のみだった。現実的な若者は、人々の側に立ち、歯に衣着せず発言することを、代表者に求めている。知名度や実務能力は、それほど重要ではないようだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月2日