王外交部長の記者会見、中国の立場を率直に説明

王外交部長の記者会見、中国の立場を率直に説明。

タグ: 南中国海,朝鮮半島

発信時間: 2016-03-09 14:03:10 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

昨日の外交部部長の記者会見は午前10時に始まり、2時間に渡り開かれた。会見4時間前から並び始める記者もいた。記者会見では、19の質問が出された。南中国海問題と朝鮮半島問題が2回ずつ取り上げられ、世界の注目の程度が伺える。

ドイツのウェブサイトは8日、「中国の外交が、新たなシグナルを発した。中国の外相は鋭い言葉を使ったが、中国の外交は高い柔軟性を示した。朝鮮半島問題、それから南中国海の衝突の問題について、中国は一つの答えを出すのではなく、多くの選択肢を出すことで、協力的な姿勢を示した。世界2位の経済体は、かつてないほどの自信を示した」と報じた。

米プリンストン大学のウェブサイトは昨年末に記事を掲載し、「中国の外交の2015年の5大成果」を次のようにまとめた。(1)中国は世界の舞台で、世界のリーダーのような役割を演じ続けた。これは「中国の特色ある大国外交」という新たなスローガンと一致している。アジアインフラ投資銀行の開業、世界気候変動のパリ協定、中国の9月3日の軍事パレードなど、中国はすべての国との国際関係に貢献する新たな枠組みの構築を目指している。この枠組みの目標は、「人類運命共同体」だ。(2)中国の「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の提案が、着実に前進した。(3)中国が南中国海の係争の管理に成功し、成熟化している。南中国海が2015年に多くの緊張の時を迎えたと考える人もいるだろうが、実際には深刻な衝突は発生していない。(4)中国の経済外交。アジアインフラ投資銀行の他に、国際通貨基金(IMF)は人民元を特別引出権の構成通貨にすることを決定した。これは長期的に見ると、国際金融システム、中国の経済改革の発展に利益をもたらす。(5)グローバルガバナンスへの深い参与が、中国の2015年の重要な流れとなった。これは中国にとって新しい分野だが、中国の権力とイメージの向上に伴い、この流れが今後も維持されると予想できる。

G20首脳会議が、今年9月に杭州で開かれる。G20は世界経済ガバナンスの中心的な場であり、主催国の中国にとっては非常に重要な外交活動だ。インド通信社「Press Trust of India」によると、王毅外相は8日、G20首脳会議は革新的成長を重要な議題とすると表明した。中国は9月のG20首脳会議で、革新・改革・発展を強調し、世界経済の成長と回復を促す。ワシントンの戦略国際問題研究所アジア問題上席コンサルタントのグッドマン氏は、英フィナンシャル・タイムズ紙に対して、「中国がG20の良きホスト国になることに期待している。彼らはG20を重視している」と述べた。

独シンクタンク・国際公共政策研究所(GPPi)の陳丁丁氏(音訳)は、中国の2016年の外交について、「中国の外交政策のツールボックスは、2016年の課題に十分に対応できる」と話した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月9日

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