国家腐敗予防局の劉建超副局長は11日午前8時30分ごろ、第12期全国政治協商会議第4回会議第3回全体会議の開催前に北京人民大会堂の通称「部長通路」で取材に答えた。人民日報が伝えた。
劉副局長は、国外逃亡犯の追跡逮捕、不法取得資産の没収業務に関する最新状況について、次のように紹介した。
昨年は「天網2015」行動により、1000人あまりの国外逃亡犯を逮捕した。うち公職者が240人以上に上る。昨年レッドノーティスを出し、逮捕した国外逃亡者は18人に上ったほか、今年1月から現在までに新たに6人増え、計24人となった。
中国は「国際連合腐敗防止条約」に締約国として参加し、この枠組み内で各国と協力を行っている。例えば、中国の腐敗官僚が向かった逃亡先国と連絡を取った。同国にいることが分かれば、我々は外交ルート、法執行ルートなどで関連機関と意思疎通を行い、彼らのサポートと協力を求め、一日も早い逮捕に向けて取り組んでいる。
各分野における腐敗の取り締まりは、現在世界各国が研究している問題であり、例えばマネーロンダリング取り締まりに向けたメカニズムなどを打ち立てることも検討されている。これらの協力には中国の努力も必要だが、国際社会の協力も必要だ。おととし開催された北京APEC会議では、各国が腐敗防止で重要な共通認識に達し、「北京宣言」が発表され、反腐敗のネットワークが構築された。この議題は引き続き掘り下げられており、各国も、どのような効果的な措置を講じ、協力することで、アジア太平洋地域の反腐敗協力を強めていくかについて模索している。(編集SN)
「人民網日本語版」2016年3月11日