F-22が急にホットな話題になった。米空軍はF-22の生産ラインの再稼働、F-22のアップグレード、F-22とF-35の共同作戦の展開などについて検討を進めている。
さらに米国は、F-22をスムーズに実戦に投入しようとしている。F-22は配備されてから約15年がたつが、この10数年間に渡り実戦とは縁がなかった。F-22は1回しか実戦に加わっていない。F-22は過激派組織「イスラム国」掃討作戦に参加し、地上のターゲットに空爆を仕掛けた。F-22がこのような相手にこのような任務を遂行するのは、ショーにすぎないと判断されている。
一連のニュースの中で、米国人はF-22が登場すると、「F-22の恐喝だ」と興味深く形容している。
F-22は世界的に注目を集めている地域に赴き、確かに「恐喝」という印象を与えている。米国は情勢が緊張化する地域にF-22を派遣し、武力を見せつける。ロシアの戦略爆撃機が北米付近の空域に何度も接近すると、F-22が緊急出動し行く手を遮った。朝鮮半島が緊張化すると、米国はかつてないほど大規模なF-22編隊を派遣した。「F-22の恐喝」とは、適切な表現である。
別のニュースにも興味深い内容がある。米空軍のF-22改造プロジェクトの担当者は、F-22の戦闘力を強化するため、AIM-9Xミサイルを配備する必要があると発言した。F-22は15年弱も就役しているが、まさか最も基本的な近距離ミサイルも配備していないのだろうか?F-22と米軍の現役機の共同作戦の問題は、まだ解決されていないのだろうか?AIM-9Xミサイルの配備が今になり再び言及され、その他の軍機との共同作戦の問題が取り上げられるとは、憶測をたくましくせざるを得ない。
米空軍の武器の使用を振り返ると、F-22のようなケースは珍しい。正式に配備されてから10数年たつが、実戦に参加しておらず、今になり非常に程度の低いアップグレードが提案される。F-117は成熟しておらず、すぐに引退したが、就役中に頻繁に参戦した。金で作られたと呼ばれたB-2爆撃機が実戦に参加し、重要任務を遂行したのも1度や2度のことではない。F-22だけが特別なケースだ。しかもF-22は、米国の重要技術の機密のため、絶対に輸出できないとされている。いったいどんな秘密を隠しているのだろうか?先進技術か、それとも時代遅れによる欠陥か?
F-22が先進的ではない、時代遅れだと言い切れる人はいない。しかし先進的なものだからといって、欠陥がないとは限らない。その欠陥は、致命的なものかもしれない。多くの人は、米国の第3世代機はあとどれほど主役を演じ続けるのかと疑問視している。第4世代機はいつになったら第3世代機の後を継ぐのだろうか?15年就役しているF-22は老朽化しているが、まだ役に立つだろうか?
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月18日