米ニュースサイト「ワシントン・フリー・ビーコン」は11日、「中国がグアム島へのミサイル攻撃能力を強化」と題する報告書を掲載した。要約は下記の通り。
中国がグアム島を攻撃する可能性は現在低いが、中国はグアム島を攻撃範囲に収める6種のミサイルの配備を控えており、うち一部を実戦配備している。その中で最も代表的なのはDF-26中距離ミサイルだ。このミサイルは「グアム島キラー」と呼ばれ、核弾頭も搭載できる。DF-26は中国の直近の軍事パレードで初公開された。他にもグアム島を攻撃できるミサイルには、DF-26対艦ミサイル、軍機もしくは軍艦から発射する各種巡航ミサイルと対艦ミサイルが含まれる。これらのミサイルの射程距離は、1800−2500マイルに達する。
中国はグアム島への情報収集を強化している。例えば中国海軍の情報収集艦は、グアム島付近に姿を現したことがある。米国の専門家は、「これらの艦艇は、信号情報を収集し海底の地形を把握する設備を搭載している可能性がある。これは中国海軍が今後開始する、グアム島周辺海域の定例戦備巡航の準備かもしれない。グアム島にミサイル攻撃を仕掛けるという脅威により、中国指導部は軍事的手段によって危機を解決し、米国の衝突における抑止力を弱めようとしている可能性がある」「中国人民解放軍が新型弾道ミサイルを開発するのは、グアム島攻撃能力を高めるためだ。これによって衝突の規模を抑え、核兵器の使用を避けることができる」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月13日