オバマのリバランスはアジアに何をもたらしたか

オバマのリバランスはアジアに何をもたらしたか。

タグ: オバマ リバランス

発信時間: 2016-06-03 12:54:14 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

米国のオバマ大統領は5月、「原爆投下の広島への現職米大統領としての史上初の訪問」と「米国・ベトナム関係正常化のプロセスの完了」との評価を得て、再度のアジア訪問を終えた。

オバマの今回のアジア訪問は、「アジア太平洋へのリバランス」という政治的遺産をより強固なものとするためのものだったとの指摘もある。

オバマの任期が残り半年となった今、「リバランス」がアジアにいったい何をもたらしたかを、我々は詳しく振り返る必要がある。

同盟国との関係強化 アジア太平洋の軍事化助長

2015年4月、日本の安倍晋三首相の訪米期間中、米日の外務・防衛担当閣僚は、新たな米日防衛協力指針(ガイドライン)を共同発表した。日本の国会はその5カ月後、国内と隣国の反対を押し切りし、新安保法案を強行採決した。オバマ大統領と安倍首相は一緒になって、米国のアジア太平洋における戦争マシーンに日本をくくりつけたのである。

オバマ政権の「アジア太平洋へのリバランス」には複数のロードマップがあるが、同盟国との関係強化はその任務の第一に位置づけられている。

オバマのやり方はと言えば、まったく単純なものである。軍事合意を締結し、米国の軍隊を大規模に派遣し、軍事基地を設けるということにすぎない。

目的も直接的なものだ。アジア太平洋における米国の軍事負担を同盟国に分担させ、地域における米国の軍事覇権を維持するということである。

その結果はどうだろうか。同盟国に対するオバマの「リバランス」は、世界の軍事費の増加の中心へとアジアを押し上げた。ストックホルム国際平和研究所が今年4月に発表した報告によると、2015年度の世界の軍事支出は4年ぶりに増加した。アジアはその主要な原動力の一つとなった。

▽日本

オバマ政権は、日本による「集団的自衛権」の解禁を陰に陽に支援し、日本の軍事力を南中国海に引き込み、日本を太平洋の先兵にしようとしてきた。オバマはそのために、安倍政権が武装化の道をひた走るのを放置してきた。

▽韓国

朝鮮半島の情勢がなかなか前進しない中、オバマ政権は、韓日の安全協力と情報共有の推進を仲介し、韓国でのミサイル防衛システム「THAAD」の配備を下心をもって推し進めている。

▽オーストラリア

米国とオーストラリアは2014年、駐軍協定を締結した。ダーウィン港は、米国の太平洋における軍事拠点となり、米国のために南中国海と東南アジアに向けて兵力を投入し、太平洋とインド洋を制御し、重要な戦略的支点を増やした。

▽フィリピン

2014年、米国とフィリピンは、防衛協力強化協定を締結した。この枠組の下、フィリピンは今年3月、米軍に5カ所の基地を公開し、米軍による輪番方式での使用を許可することを確認した。

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