中国の王毅外交部長は現地時間1日、カナダの首都オタワでディオン外相と、今年初の両国外相会談を開いた。その後の共同記者会見で、カナダ人記者は人権問題を取り上げ中国に難癖をつけた。王部長は、「あなたの質問は中国に対する偏見に満ちている。その傲慢はどこから来るのか」「中国は善意ある提案を歓迎するが、まったく根拠も理由もない批判は拒絶する」と述べた。
カナダのCBC放送(電子版)の2日付の記事によると、カナダのネットメディア「iPolitics.ca」の記者が、メディア数社を代表しこのように質問した。彼女は香港の書店の経営者の件と、中国の国家機密を盗んだ疑いでカナダ人のケビン・ギャラット氏が起訴されたことについて、「中国の人権の扱い方について、人権活動家は常に懸念してきた」「カナダはなぜ中国とより親密な関係を求めなければならないのか」と述べた。
この質問はディオン外相に向けられた。ディオン外相の回答後、王部長は反応する必要があると表明した。王部長はカナダ人記者の説は「完全に受け入れられない」とした上で、「中国の人権の状況を最もよく理解しているのはあなたではなく、中国人自身だ。発言権はあなたにではなく、中国人にある。だからこの無責任な質問を繰り返すべきではない」「中国に行ったことはあるのか」「中国が経済的に貧しく、文化的に空白な状態から、6億人以上を貧困から脱却させたことを知っているのか」「中国の憲法に人権保護が書かれているのを知っているのか」と述べた。中国外交部長は一連の問いかけにより、記者からの難癖に力強く反応した。
中国はアジア太平洋諸国間の関係を発展させる、正確な方針をどのように考えているか?王部長はこの質問に対して、「習近平国家主席は2014年の北京APEC会議で、アジア太平洋諸国は地域内の人々のために、アジア太平洋の夢を創造・実現する責任があると明言した。各国はアジア太平洋自由貿易圏の構築に向かい力を合わせ、手をつなぎ太平洋両岸を網羅する相互接続体制を整え、アジア太平洋パートナーシップを共同構築するという3つの目標に向かい努力するべきだ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月3日