米海軍は22日、米原子力空母「ロナルド・レーガン」のフェイスブック公式アカウントで、空母打撃群2個が18日に南中国海付近の海域で武力誇示する写真を投稿した。原子力空母「ジョン・C・ステニス」とロナルド・レーガンを始めとする、米海軍の空母打撃群2個は18日、フィリピン海で大規模な合同演習を実施した。その巨大な艦体は穏やかならぬ南中国海で大きな波を起こし、藍色の海水をかき乱した。世界は再び中米という2大国間の駆け引きに注目した。
南中国海の係争に高圧的に介入し「砲艦外交」を展開し、中国の国際的なイメージダウンを図り、中国の軍事的脅威を誇張し、共に中国と戦うよう周辺諸国もしくは地域をそそのかす。これは米国の南中国海政策の重要内容となっている。
米政府の南中国海政策について、国防大学戦略教研部元主任、防務学院元院長、国防大学教授、中国人民解放軍少将の朱成虎氏は、次のように指摘した。
オバマ大統領は南中国海問題において、米軍に操られている。覚えている人もいるかもしれないが、米軍高官はP-8哨戒機を使い、米主流メディアの記者を中国が建設を進める島礁の上空に連れて行き、多くの動画と写真を撮影させた。さらにフィリピンで米軍およびフィリピンの関係者を取材させ、帰国後に主流メディアで大々的に報じさせた。中国はすでに南中国海で大々的に建設を行っているが、大統領はどうすべきか、米国はどうすべきかと大統領に教えることで、受動的な立場にさせた。こうして大統領は南中国海問題で強硬な発言をし、軍事活動を展開せざるを得なくなった。
現在の米政府、国防総省、オバマ大統領の関係は微妙であり、中国との関係も緊張している。国防総省は軍側に立っており、一部の重要問題ではほぼ軍と結託している。米軍が一連の行動を展開しても、国家安全保障会議の高官もそれを知らないほどだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月6日