ケリー米国務長官はラオスで東アジア協力関連の一連の外相会議に出席した際に、ビエンチャンのナショナルコンベンションセンターで記者会見を開いた。ケリー長官は日本メディアからの質問に対して、南中国海情勢のページをめくるべきという中国の王毅外交部長の提案に賛同すると述べ、また27日にフィリピンのドゥテルテ新大統領と会談する際に中国と対話・交渉するよう働きかけると表明した。
NHKの記者は、「王部長は(フィリピンが申し立てた)仲裁案に関する議論はピリオドを打つべきだと述べた。ケリー長官はどのように見ているか」と質問した。
ケリー長官は「王部長は私と会談した際に、緊張情勢を終わらせ、ページをめくり、全面的な外交活動を開始すべき時が来たと述べた。私はこれに賛同した」と述べた。
「私は対話が始まることを楽しみにしている」
ケリー長官は同日午後にもフィリピンに向かい、ドゥテルテ大統領と明日会談すると述べた。「私はドゥテルテ大統領に、対話と交渉を働きかける」
王部長は25日、ケリー長官と会談した。王部長は南中国海問題について中国側の原則的な立場を説明し、中国とASEAN外相が同日「南中国海各方行為宣言の全面的かつ効果的な履行に関する共同声明」を発表したと述べ、南中国海問題は直接的な当事国の対話と交渉による解決という正確な軌道に戻る必要があると表明した。また米国が実質的な行動により中比の対話再開を支持し、中国とASEANによる地域平和を守る努力を支持することを願うとした。
ケリー長官は中国とASEANの共同声明を歓迎し、「米国は南中国海の仲裁結果に特定の立場を持たず、中比による二国間対話の再開を支持する。仲裁案というページを一日も早くめくり、南中国海情勢を沈静化させるべきだ」と表明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年7月28日
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