20カ国・地域(G20)杭州サミットが4日、予定通り行われた。これは中国にとって今年最も重要なホスト国外交だ。中国はホスト国として、世界に対して十分に中国の貫禄を見せつけることになる。
まず、中国の自信を示す。中国は今回のサミットに国際的な議題を盛り込み、国際ルールの制定における発言権を高め、積極的に発展途上国の「代弁者」になった。ASEAN議長国のラオス、アフリカ連合議長国のチャド、G77議長国のタイといった多くの発展途上国を招待し、長官クラス会議を23回開き、杭州行動計画など約30件の重要成果を発表する。最も多くの発展途上国が参加し、最も多くの成果を手にするサミットになる。中国の自信は、日増しに高まる実力から得られている。世界経済の深いレベルの調整が生じるなか、中国は上半期に経済の中高速成長を維持し、世界の経済成長に対する寄与度が26%に達した。また経済構造も改善された。これらにより、中国の自信がより確かなものになっている。
次に、中国の知恵の貢献だ。金融危機の影響は完全に払拭されておらず、世界経済は依然として低迷しており、回復の基盤が脆弱なままだ。中国は今回のサミットを通じ、世界の経済成長を促進し、世界経済ガバナンスを改善するため、中国の思想を伝え中国の知恵で貢献する。革新駆動型の発展戦略を実施し、世界の経済成長に新たな原動力を提供する。構造改革の深化により、全要素生産性を高め、世界経済の活力を引き出す。調和型発展とグリーン発展により、世界経済のバランス化、持続可能な成長を促進する。開放型世界経済を構築し、各国の経済の全面的な相互接続と理想的な連動を推進し、世界経済・金融ガバナンスを改善し、貿易・投資保護主義を抑える。各国の人々が世界経済の発展の成果を共有し、南北の発展の格差を縮小し、世界の発展の不平等を減らすことで、世界の成長をより包括的にする。
それから、中国のビジョンを描く。これはサミットのテーマ「革新的で、活力ある、連動した、包摂的な世界経済の構築」によって集中的に示されている。
中国が描くビジョンは、各種リスクと課題に対応し、世界の経済発展の方向を示さなければならない。また金融危機発生時の、G20加盟国の協力・ウィンウィンというパートナーシップを発揮し続ける。さらに中国は新興国と発展途上国の代表性と発言権の強化、国連の持続可能な開発のための2030アジェンダの実施に力を尽くす。中国は誠意を持って発展の新ビジョンを描き出しており、世界各国と協調・協力を強化し、「革新的で、活力ある、連動した、包摂的な世界経済の構築」に向けてたゆまず努力している。
復興中の中国は、杭州、G20の舞台で、中国の貫禄をあますところなく示している。中国は、より責任とリーダーシップのある、成熟した大国に向かおうとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年9月5日