アジア太平洋リバランス、どのような末路を迎えるか?

アジア太平洋リバランス、どのような末路を迎えるか?。

タグ: アジア太平洋リバランス オバマ

発信時間: 2016-09-22 14:24:49 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

アジア太平洋リバランス戦略は、いつまで続けられるだろうか?オバマ大統領は任期満了を迎え、手詰まりになっている。

米国の大統領選で、民主党の候補者のヒラリー氏に、問題が相次いで生じている。献金問題、電子メール問題、さらには11日の体調不良問題と続いた。オバマ大統領はこの党内の古きライバルを好んでいないが、トランプ氏が大統領に就任した場合、任期内に推進してきたアジア太平洋リバランス戦略が流産することになるだろう。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)にも、ストップがかけられるだろう。この二つのレガシーを失えば、オバマ大統領が苦心し取り組んできた、米国のアジア太平洋におけるリーダーとしての地位を維持する戦略も、徹底的に失敗に終わる。

欧州のウクライナ危機により、米国は「冷戦以上の冷戦」という苦境に立たされている。シリア危機は、米ロの構造的な食い違いを深めた。中東のテロ対策で、米国の指導力が弱まっている。米国とイランの関係が改善されたが、サウジアラビアやイスラエルなど伝統的な中東の同盟国の不興を買った。トルコでクーデターが未遂に終わると、米国とトルコの関係も悪化し始めた。米国がこれまで戦略的な利益を得てきた地域は、オバマ大統領によって台無しにされた。

先ほど閉幕したラオスの東アジア関連サミットまで、米国はアジア各国の力を借り中国をけん制する戦略で成功していたように見えた。北東アジアでは米日韓の政治・軍事同盟が強化された。中日の釣魚島をめぐる係争、中日韓の歴史をめぐる対立は、米国の北東アジアにおける審判としての役割を浮き彫りにした。東南アジア10カ国、特にフィリピンとベトナムの両国は、中国と南中国海の島礁をめぐりかつてないほど激しい係争を展開した。

米国のアジア太平洋リバランスの「成功」は、中国の隣国が中国の戦略的パワーの向上を不安視し、かつ米国の戦略を信頼したからだ。しかし国際関係は突き詰めれば利益関係だ。中国の隣国が中国を懸念しなくなる、もしくは懸念を弱め、米国が信頼を失えば、アジア太平洋情勢には変化、さらには逆転が生じる。

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