中国の習近平国家主席と複数の指導者が20日、訪中したフィリピンのドゥテルテ大統領と各自会談した。これは訪中した外国人首脳にとって、尋常ならざる栄誉だ。米国は訪中期間中の、中比関係のさらなる改善の兆しを注視している。21日付米NYタイムズが伝えた。
中比両国が13の協力文書の調印に立ち会い、両国関係は友好協力を全面的に回復する新たなページをめくった。双方は南中国海問題に関する協議を再開すると表明した。米国は南中国海問題に興味を抱いている。ドゥテルテ大統領は最近、米国と距離を置くと表明した。フィリピンは米国の同盟国。
ドゥテルテ大統領は今年6月に就任してから、米国の関係者を不安にさせている。ドゥテルテ大統領はフィリピンと米国の軍事協力を減らすと述べたが、両国の70年以上に渡る同盟を破棄するとは表明していない。ドゥテルテ大統領は18日に中国入りすると、訪問先への敬意を示し始めた。ドゥテルテ大統領は記者に対して、米国はもはやフィリピンに対して重要な力を発揮しなくなったと述べた。
ドゥテルテ大統領は19日、中国在住のフィリピン人を前にし講演を行い、米国について言及した際に「わが友人よ、さよならと言う時がきた」「私が米国を訪問することはない。あそこでは侮辱されるだけだ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年10月21日