中国海軍、北海の大規模な演習を初公開

中国海軍、北海の大規模な演習を初公開。

タグ: 海軍 北海 演習 THAAD

発信時間: 2016-11-30 09:48:52 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国海軍網は28日に掲載した文章で、海軍が今年9月中旬、3大艦隊の艦艇100隻以上、軍機数十機、防空、地上発射型ミサイル、電子対抗などの兵力を用い、黄海と渤海の各海域・空域で実弾対抗演習を実施したことを初めて明らかにした。この文章はこれまで公開されていた、南中国海と東中国海における大規模な演習についても紹介した。これは中国海軍が7−9月の3ヶ月に渡り、南中国海・東中国海・北海の海域で軍事演習を続けたことを意味する。3回の演習はいずれも大規模で、多くの兵種が参加した。

これまで公開されていた公式情報によると、軍高官が自ら南中国海と東中国海の演習現場を訪れた。海軍指令員の呉勝利氏、海軍政治委員の苗華氏、南中国海演習軍事委員連合参謀部副参謀長の王冠中氏、南部戦区指令員の王教成氏が演習に参加。東中国海の演習には、東部戦区指令員の劉粤軍氏、政治委員の鄭衛平氏が参加。そのため北海の演習中では、海軍及び北部戦区の高官が、自ら現場で指導を行ったと推測できる。

また3回の軍事演習の実施時期は、注目を集めた出来事と重なっている。南海艦隊の主要兵力は7月8日、南中国海の海域で演習を行っていたが、ちょうど南中国海臨時仲裁裁判所が結果を対外的に公表した時期と重なる。3大艦隊による2回目の合同演習は、8月1日の建軍節に、東中国海の海域で実施された。海外メディアはこの演習について、「地域の海上情勢の緊張がエスカレートするなか、中国海軍が東中国海で演習を行い、ミサイルと魚雷を発射した。これは必要な場合に主権と主張を武力で守るという、中国の決意を浮き彫りにした」と分析した。

このほど公開された3大艦隊による北海・渤海での演習は、朝鮮半島情勢、韓国が中国の反対を顧みずTHAAD配備を決定した時期と重なる。

米韓首脳は9月6日、ビエンチャンの会談後の合同記者会見で、韓米が共同防衛力の強化と抑止力の範囲拡大(THAADを含む)により、朝鮮への抑止力を維持すると表明した。国防部新聞局は同月8日、環球時報の記者からの質問に対して「日程の都合により、中国は今年、ソウルの防衛対話に人員を派遣しない」と回答した。

その後9月中旬、中国海軍は3大艦隊の黄海及び渤海の各海域・空域における実弾対抗演習を実施した。演習では偵察・早期警戒、長距離誘導、精密攻撃、共同突撃、多層的な防御などの能力が重点的に検証された。

中国軍事専門家の李傑氏は今月28日、環球時報の記者に対して「これらの訓練内容の目的は明確で、標的を適時捜索・発見・捕捉し、攻撃を実施する。説明によると、ミサイル防衛はTHAADの機能の一つであるが、その他にも標的の偵察が可能だ。そのためTHAADが偵察を実行中に、中国は適時発見しなければならない。また迎撃の際に、中国は捜索・追跡を適時実施し、迎撃手段と攻撃の過程を適時発見しなければならない」と指摘した。

それではこれほど大規模な演習を、中国海軍はなぜ非公開にしていたのだろうか?李氏は「韓国のTHAAD配備は当時、最終確認されていなかった。この軍事演習は韓国に圧力をかけることを目的としていたが、韓国を過度に刺激することを避けようとしていた。また中国側は当時、外交ルートを通じ抗議していた。さらに韓国国内の市民による抗議もあり、韓国当局がTHAAD配備問題で態度を好転させることに期待していた」と述べた。

これほど大規模な演習に対して、韓国側は監視を行っていたはずだが、なぜ沈黙を維持しているのだろうか?李氏は「これほど大規模な行動は1日や2日限りのものではなく、韓国側が何も把握していなかったはずがない。しかし韓国側は中国海軍の実弾演習を観測したとしても、わざわざ揉め事を起こそうとしなかったはずだ」と分析した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年11月30日

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