韓国の武器輸出は2009年と比較して1100%増加している。2010年代末までに韓国は中国を抜いてアジア最大の武器輸出国になる可能性が高いとアナリストは予測する。英紙「フィナンシャルタイムズ」が12月5日に報じた。
CLSA証券の韓国研究部門のマネジャーであるポール・チョイ氏は、「世界的にみて韓国の状況は良好だ。国防機器の構造的成長は自身の目標を上回っている。2020年までに韓国は、中国を抜いてアジアの武器輸出大国になるだろう」と述べる。
アジアと東欧における地政学的緊張が不断に高まっていることも、同分野の発展を勢いづかせている。インドネシアやフィリピンでも国防予算の投入を増やしている。しかし彼らは価格に敏感である。
韓国航空宇宙産業株式会社やハンファグループ傘下のTechwinといった韓国の武器輸出企業は、自身が極めて競争力を持つことを証明している。彼らは技術移転を条件にすることで取引の魅力を高めてきた。
また、韓国は近隣諸国と比べて地政学的、歴史的な制約が少なく、中東、インド、東南アジアなどで不断に増す武器需要を満たすこことができると同時に、それほど大きな配慮をする必要もない。
IHS Markitの防衛産業シニアアナリストであるベン・ムーアズ氏は、「インドネシアにトラックと潜水艦を売り、イラクに通信設備を売り、イギリスには艦船を売る……。韓国は多様な国防産業を擁しており、顧客も幅広い。中国はパキスタンとスリランカだけだ」と指摘する。
韓国の武器輸出額は8億7100万ドル。2009年は7300万ドルだった。ムーアズ氏は、2016年の韓国の武器輸出総額は12億ドルを超えると予測する。それに対して中国の武器輸出額は2013年の19億ドルから昨年は16億ドルに減少した。IHS Markitは、中国は来年にも世界上位10位から脱落すると予想している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年12月11日