2016年以来、中露関係は高い水準で進み、各分野における両国の包括的協力は、両国及び両国民に幸福をもたらしただけでなく、地域の安定と世界平和にも大いにプラスのエネルギーを注ぐこととなった。中露の戦略的協力は、世界の平和・安定維持の重要なバラストとなっている。(人民日報「鐘声」国際論評)
バラストの最も重要な役割は均衡と安定の維持だ。今年に入り、国際情勢は複雑に錯綜し、「ブラック・スワン」現象が相次いでいる。複雑で変化に富む国際情勢の下、「中露の主張」特有の積極的な影響力と強大なプラスのエネルギーは、両国の発展促進及び世界の安定維持に重要な役割を発揮している。
中露関係が世界平和・安定維持のバラストだとするなら、堅固な政治的相互信頼は中露関係におけるバラストといえるだろう。習近平国家主席とプーチン大統領は今年5回もの会談を行っている。このように緊密な首脳間の交流は国際関係においてもまれであり、中露関係の発展を力強く先導し、政治的・戦略的相互信頼を堅固なものにしている。双方は「中露善隣友好協力条約」締結15周年と戦略パートナーシップ構築20周年を軸とした世々代々の友好の理念を堅持して全方位的な交流・協力を行い、相手国を外国の優先的方向、重要な発展のチャンスと見なし、互いの核心的利益に関わる問題で揺るがず支持し合い、相手国が自らの国情に沿った発展の道を歩むことを支持し、両国の共同発展・振興に尽力してきた。
盛んに展開される各分野における協力は中露関係発展の原動力となっている。今年中露が中国とユーラシア経済連合の経済・貿易協力協定交渉を正式に始動したことは、「一帯一路」(the belt and road)建設とユーラシア経済連合の連結が早期収穫を得たことを示している。6月にプーチン大統領が訪中した際、両国は「ユーラシアパートナーシップ」構築の推進について重要な共通認識を持つに至り、「一帯一路」とユーラシア経済連合の連結協力の成果を引き継いだ。