空母「遼寧艦」の編隊はこのほど、各大海域における訓練任務を完了し、基地に戻った。中国の軍事力の発展に注目し続けている米メディアは、遼寧艦の新年をまたいだ訓練を賞賛し、中国空母の発展に展望を加えている。
AP通信の分析によると、遼寧艦は「試験と訓練のプラットフォーム」として位置付けられているものの、今回の遠海訓練が十分に示しているように、中国の軍事力はさらに成熟し、より壮大なものとなっている。重要なことは、遼寧艦編隊の使用を経験することで、さらに新たな型の空母の国産技術による発展に向け、中国が堅固な土台を築いているということである。
米誌『ポピュラーサイエンス』のウェブサイトは、中国が2030年までに持つ空母の性能についてより詳しい予測を行っている。これによると、遼寧艦は「001型」の空母に属し、現在大連で建造されているのは「001A型」。2030年までに、中国の空母は「003型」にまで発展すると見られる。同誌によると、「003型」は、原子力を推進力に採用し、排水量は9万トンから10万トン、70機から100機のヘリコプターと固定翼機を搭載でき、多くの艦載機用エレベーターと単一のアイランド(艦橋構造物)を備えている。また水中の護衛は、攻撃型原子力潜水艦「095型」が担当することとなる。中国はこれで、米国以外で初めて「スーパーキャリアー」(超大型航空母艦)を持つ国となると見られる。
同誌はさらに、2030年までには、戦闘機「J-15」(フライングシャーク)から、電子戦対応型など多くの機種が派生すると予測している。同時に、「J-20」を代表とするステルス戦闘機も空母艦載機の一部となると見られる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年1月20日