韓国は中国の利益の関心事と再三の警告を顧みず、米国が自国領にミサイル迎撃システム「THAAD」を配備することを独断専行で許可した。これは中国と公然と対立しているばかりか、地域の戦略バランスを大きく乱し、中国を含む地域諸国の戦略・安全の利益を著しく損ね、朝鮮半島の平和と安定に不利である。中国はどのような措置を講じることができるだろうか。
(1)韓国のTHAAD配備先が「中国の軍事的脅威となる危険エリア」であると宣言する。韓国政府が米国によるTHAAD配備を許可しても、韓国に安全をもたらさないばかりか、危険をもたらすことを韓国人に認識させる。
(2)中国国内でTHAAD向けの対レーダーミサイル配備を加速し、必要なときにそのXバンドレーダーを妨害し、レーダーの無線通信機能を破壊する。
(3)中国のミサイル発射場の防御を強化する。攻撃と偵察に対抗する陣地の能力、敵の武器装備に対する電磁干渉能力と撹乱能力を強化する。巧みなカムフラージュを施すと同時に、移動式発射台を配置することで、姿を隠し捉え難くする。
(4)THAADの近くに多くのミサイルを配備し、数により局地的な飽和攻撃の優位性を形成する。同時に質の面からも中国製ミサイルの防御突破能力を高め、米韓に対応の暇を与えない。中国にとって攻撃は最大の防御であり、進攻の有効性と信頼性を持ち初めて抑止力を形成し、相手をひるませることができると認識させる。
(5)ロシアと協力し、ミサイル防衛の軍事協力を強化し、地域の戦略的バランスと平和・安定を共に維持する。
(6)世界・地域の安全事業で、米日韓と協力しない。
(7)THAAD配備に関連する韓国の産業・ビジネスチェーンに制裁を行う。
(8)ロッテグループの商品と商業行為をボイコットし、同グループの対中投資プロジェクトを取り消しもしくは棚上げにし、間違った決定の償いをさせる。
(9)韓国の敏感な地域における中国人観光客の規模を抑制し、これらの地域に渡航する中国人客に安全警告を出す。韓国側が機密保護を口実に、事を構えることに備える。
(10)国連と中国在外公館の窓口で、中国のTHAAD配備に対する声明を発表し、THAADが中国の安全を損ねることと、中国の一貫した立場について説明する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年3月2日