第12期全人代第5回会議が4日午前、人民大会堂で記者会見を開いた。傅瑩報道官は記者会見で、中国の2017年の軍事予算が、7%前後の増加率を維持すると述べた。中国網の記者は本件について、全国政協委員、海軍サイバーセキュリティ・情報化専門家諮問委員会主任の尹卓少将にインタビューを行った。尹氏の発言内容の要旨は下記の通り。
中国の方針は「経済と科学技術を基礎とする総合的な国力の発展に正比例する国防能力の発展」だ。中国の昨年のGDP成長率は6.7%であり、そのため今年の軍事費の増加率もこの方針に合致する。GDPの拡大に伴い、中国の安全の需要が拡大を続け、国防能力を適度に成長させる必要がある。
中国の軍事費は主に、次の4つに分かれる。まずは人件費で、主に士官と兵士の給与が含まれる。2つ目は維持費で、主に中国空軍・海軍の遠洋訓練、国際軍事演習の参加費用が含まれる。3つ目は装備メンテナンス費で、主に武器装備の良好なコンディションを維持するため発生する費用だ。4つ目は装備の科学研究と調達だ。
国連安保理常任理事国5カ国のうち、GDPに占める軍事費の割合が最も低いのは中国だ。米国は4%を超える時が多く、アフガン・イラク戦争の時期には4.5%以上に達した。ロシアと英国は3−4%、フランスは2−3%で、中国は1.5%未満だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年3月6日