朝鮮半島情勢で緊迫状態が続く中、一部の外国メディアは朝鮮の首都・平壌を「台風の目」と表現している。新華社の記者はこのほど、平壌市の数カ所を回り、ガソリン価格が大幅に上昇していることに気がついた。しかし、商店には十分な商品があり、街全体は平和で、情勢の影響をそれほど受けていない。
平壌のガソリンスタンドは2種類ある。1つは国民が給油する普通のガソリンスタンド、もう1つは外国人が給油する指定のガソリンスタンド。価格は同じである。
ガソリンスタンドではまず給油チケットを購入する。1枚で15キロのガソリンを給油でき、すべて給油しない場合は次回使用できる。しかし近ごろ、ガソリン価格が大幅に上昇している。記者がよく行く外交者専用のガソリンスタンドでは、15キロの給油チケットの価格が12.8ドルから22.5ドルに75%値上がりした。
従業員によると、現在は外交ナンバーの車にしか給油しないことになっている。この状況は1週間ほど続いており、ほかの車両への給油が可能になる時期についてはわからないという。
近くのガソリンスタンドの従業員は、外国の通貨でだけ給油できると話した。
このようにガソリン価格が大幅に上昇することは平壌市では少ない。
しかし、市内の商店やデパートには食品や日用品などの商品が十分にあり、価格の大幅な変化も見られない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年4月28日