王毅外交部長(外相)は4月28日、朝鮮半島核問題をめぐる国連安保理の閣僚級会合期間に、米国のティラーソン国務長官と会談した。中国新聞社が伝えた。
王部長は「習近平国家主席とトランプ大統領は『マー・ア・ラゴ』で歴史的会談を行い、申し分のない成功を収めた。中米関係は平穏な過渡を実現し、新たな出発点において良好なスタートを切り、中米両国が連携・協力して両国民の幸福を図り、世界平和のために貢献するとの積極的なメッセージを世界に発した。両国首脳の緊密な意思疎通は、両国関係の発展に対して重要なリーダーシップを発揮している。双方は協力を緊密化し、トランプ大統領の年内公式訪中の各準備を仕上げる必要がある。中米はすでに4つのハイレベル対話制度を設けた。双方は速やかにこれを始動し、前に推し進め、さらに多くの共通認識を形成し、溝を管理・コントロールし、新時代の中米関係の健全で安定した発展を確保すべきだ」と表明した。
ティラーソン長官は、安保理会合への王部長の出席に謝意を表明。「米側は米中関係の順調な過渡を実現し、相互信頼を増進したマー・ア・ラゴでの重要な米中首脳会談を高く評価している。すでに双方が朝鮮の核など国際・地域問題で建設的な協力を始めている。中国側と各分野でハイレベル対話を行い、交流と協力を強化して、様々な試練に対応することを期待する」と表明した。
双方は、朝鮮半島情勢の緊張激化を前に国連安保理の閣僚級会合開催は必要かつタイムリーなものだとの認識を表明。各国は現在の朝鮮半島情勢が試練であることを認め、非核化実現という目標を重ねて表明。安保理決議を一層厳格に履行すると同時に、平和的手段による対話と協議を通じた問題解決を堅持して、早期に緊張を緩和することを約束した。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年5月2日