THAADが稼働開始、中国側は措置を講じると警告

THAADが稼働開始、中国側は措置を講じると警告。

タグ: THAAD

発信時間: 2017-05-03 15:07:36 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

AFP通信は2日、ミサイル防衛システム「THAAD」が韓国で稼働開始したと報じた。配備は物議をかもし、中国から怒りを買った。米軍によると、同システムはすでに韓国で稼働を開始している。在韓米軍はTHAADが稼働開始しており、朝鮮からのミサイルを迎撃し、韓国を保護することが可能と表明した。米国防総省の当局者によると、同システムはまだ初歩的な迎撃能力しかつけていない。より多くのモジュールが運び込まれ、整ったシステムを構築するに伴い、迎撃能力は今年下半期にさらに強化される見通しだ。

韓国側も2日、この情報を裏付けた。韓国国防部の文尚均報道官は2日の記者会見で、「慶尚北道星州郡に配備されているTHAADは、初歩的にミサイル迎撃能力を発揮できる状態だ」と述べた。ブルームバーグによると、韓国国防部はこれに先立ち、THAADが全面的に能力を発揮するのは年末になると発表していた。金正恩政権が武器開発を加速するなか、THAADが予定より早めに配備されている。

半島情勢が息苦しくなるほど緊張化しているが、米韓のTHAAD運用は情勢にどのような影響を及ぼすのだろうか。中国にとってこれは何を意味しているのだろうか。ロイター通信によると、米国は中国が影響力を発揮し、朝鮮の核ミサイル計画をけん制することを願っている。トランプ大統領は以前、朝鮮と「重大な衝突」が発生する可能性に言及した。THAADの稼働により、緊張情勢の複雑性が増している。

中国外交部の耿爽報道官は2日の記者会見で「THAAD配備問題における中国側の立場は非常に明確で、断固たるものだ。我々は米国が韓国にTHAADを配備することに反対し、関連国に対して配備を即刻停止するよう求める。また我々は必要な措置を毅然と講じ、自国の利益を守る」と述べた。

中国のミサイル技術専門家、量子防務首席科学者の楊承軍氏は2日、環球時報の記者に対して「これはTHAADが中国の実質的な脅威になり始めたことを意味している。中国にとってTHAADの脅威とはミサイルではなく、その偵察・早期警戒システムだ。同システムは中国の東北・華北・華東地区の状況を一方的に偵察する。米軍は中国側の一挙手一投足を把握できる。そのためTHAADの偵察と早期警戒により、中国の広大な土地における軍事行動、経済活動などが一目瞭然になる」と指摘した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月3日

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