解振華・中国気候変動特別代表は22日にベルリンで、中国はパリ協定の履行に関する問題に向け、「中国のプラン」を準備中だと表明した。世界気候ガバナンスを推進する中国の決意は揺るぎないものであり、引き続き関連国と共に多国間協議を推進し、積極的な成果を手にしていきたいと話した。
解氏は同日、ドイツ政府主催の会合に出席した。解氏は会期中の記者会見で、次のように説明した。
中国の2016年の炭素排出強度は前年比で6.6%低下し、当初の3.9%という目標を大幅に下回り、気候変動に対応する力と勢いを維持している。中国の炭素排出強度は2011−15年の間に21.8%低下したが、これは二酸化炭素の排出量を23億4000万トン削減したことになる。中国は第13次五カ年計画期間(2016−20年)の炭素排出強度を18%引き下げ、非化石エネルギーの一次エネルギー消費に占める割合を15%まで高めるといった、一連の拘束力を持つ指標を決定した。
中国は省エネ、エネルギー効率の向上、再生可能エネルギーの発展、森林カーボンオフセットの拡大、全国炭素排出権取引市場の構築、低炭素スマート都市の普及、気候変動の立法化推進などの措置を継続する。
中国はパリ協定を履行するため、次の4点を提案する。(1)政治的相互信頼を固める。各国はすでに行った約束の履行を急ぎ、パリ協定の履行に向け相互信頼の基礎を固める。(2)発展の実情と結びつけ、パリ協定の履行と自主貢献の努力を、経済のモデルチェンジとアップグレードを促し、省エネ・環境保護・新エネ産業を発展させ、雇用を拡大する政策と行動に変える。経済発展、国民生活の改善、環境保護、気候変動への対応という多くのメリットを実現する。(3)協力とウィンウィンを推進する。気候変動に対応する根本的な活路は協力とウィンウィンだ。パリ協定履行後の交渉において、相互理解・承認・学習・促進という建設的な雰囲気を醸成し、各国の交流の最良の実践を推進し、実務的な協力を促す。(4)奨励制を設ける。各国が行動の透明度を高め取り組みを強化するよう促し、グリーン金融のチャンスを掘り出し、技術革新を奨励し、行動と支持を合致させる。発展途上国が各方面の能力を強化するため協力し、パリ協定の持続的な履行を保証する。
パリ協定が描くグリーンで低炭素な世界の発展は、中国の生態文明建設戦略の選択と一致する。国際情勢がいかに変化しても、中国は革新・協調・グリーン・開放・共有の発展理念を貫徹し、気候変動に積極的に対応する。これは持続可能な発展の内在的需要であり、人類運命共同体を構築する責任でもある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月23日