米国とその同盟国、アジア太平洋の裁判官を気取るな

米国とその同盟国、アジア太平洋の裁判官を気取るな。

タグ: シャングリラ会合

発信時間: 2017-06-05 16:30:21 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

シャングリラ会合(アジア安全保障会議)は米国が自国の同盟関係の力を見せつけ、同盟国と礼節をわきまえたかのような調子で理不尽で身勝手な態度を示す場所となったようだ。米国・オーストラリア・日本などの国々はいずれも高級官僚を派遣し、大勢で、自国の利益に基づき定義した規則を声高に論じた。彼らは中国と南中国海を重点議題の1つとし、中国の安全保障政策に対する批判を繰り広げた。

中国は毎年、シャングリラ会合に代表団を派遣し、これらの国々の意見に耳を傾け交流しているが、これは非常に辛抱強い行為だと言える。中国側代表団の「航行の自由と沿岸部近くでの偵察飛行は異なる」、「規則は一方的な定義とは異なる」という声を、米・豪・日などの国々は聞き入れただろうか。それは見込み薄だ。それらの国々のメディアが熱心に拡散しているのは中国に不利な主張ばかりだ。

米国のマティス国防長官は演説で、「利害が重なれば、中国との協力を最大限に模索する。見方が分かれる分野では、責任の所在を追求する。米中関係はアジア太平洋地域の安定にとって非常に重要だと認識しているからだ」と述べた。これが中国の周辺地域の安全保障問題に対する米国の真の態度なら、中国は受け入れられる。中国も、中米および各国間の競争をうまくコントロールするために、アジア太平洋の国々が共に努力していくことを望んでいる。

歴史的な経緯を背景に、西太平洋の国々には多くの海洋紛争がある。中国の海岸線は長いため、海洋紛争に関わることも多い。域内の多くの国々は、平和的に紛争を解決、コントロールしたいと考えている。この地域の安全保障での隠れた危険性は域外の大国の争いに巻き込まれることだ。米・豪・日同盟の形成は中国に対する戦略的な布陣であり、米国と域内の国との軍事同盟の矛先も中国に向けられている。この問題は、域内の国家間の領土紛争よりはるかに大きく安全を脅かす重大な試練となる。

オーストラリアと日本はこれまで、アジア太平洋地域では米国に次ぐ存在だったが、中国が勢力を増してからは、相対的に地位が低下した。その見方は混乱し、態度は極端な方向に向かった。この2つの国は米国の強権に慣れ、米国に追随することを通じて域内での優越的地位を獲得することに慣れてしまったのかもしれない。そのため力関係の変化に対応できず、過去の特権を「規則」と見なし、中国の影響力拡大に右往左往しているのかもしれない。

中国は一部の国が中国の台頭に慣れていないことに配慮し、米国のアジア太平洋地域での同盟強化にも対抗姿勢を示していない。しかし中国にもボーダーラインがあり、安全保障面の隠れたリスクに対して何もしないわけにはいかない。中国の安全を深刻に脅かす沿海部近くでの偵察飛行などの挑発的行為に対しては必ず対抗措置を講じる必要がある。米国とその同盟国も中国の反応の余地を残しておき、双方の強い衝突を回避すべきだ。

安全は相互に保障すべきものだ。国際社会の共同的利益であるべきで、一方的な利益だけを考えることはできない。このため、アジア太平洋の安全保障は域内の全ての国家が共に取り組むべきものだと言える。この問題については、米・豪・日などの国が中国などその他の国と不断にコンセンサスを拡大していくことが望ましい。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年6月5日

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