SCO首脳理事会会議、習主席の談話を解読

SCO首脳理事会会議、習主席の談話を解読。

タグ: SCO首脳理事会会議

発信時間: 2017-06-12 10:23:48 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

習近平国家主席は9日、カザフスタンの首都アスタナで開かれた上海協力機構(SCO)加盟国首脳理事会第17回会議で談話を発表し、SCOの政治・安全・経済貿易・人文・組織の発展に関する重要な提案を行った。

専門家は、現在の国際・地域情勢は複雑かつ深い変化の中に置かれており、不確定要素が拡大していると判断した。習主席の5つの提案は全局面を着眼点とし、高所から遠方を見渡している。これはSCOの未来の発展にとって重要な導きであり、さらに団結力を強化し、各加盟国間の全面的な協力を強化し、国際舞台における影響力を拡大していく上で有利だ。

団結力を強化

習主席は談話の中で、SCOは団結と協力を強化しなければならないと指摘した。

今回のアスタナ首脳理事会会議において、SCOはインドとパキスタンを正式に加盟国として受け入れた。加盟国拡大により、SCOは世界で人口が最多の、面積が最大の地域協力組織になり、かつてない発展の空間と協力の潜在力を手にした。復旦大学国際問題研究院の趙華勝教授は「習主席は長期的な視点に基づき、団結と協力を強調した。SCOの加盟国拡大を背景とし、団結と協力の強調が極めて重要になっている」と話した。

「また一部の加盟国間には、歴史・現実・国境・領土などの問題が存在している。団結と協力の強調は、SCOという枠組み内で団結を中心とし、平等を強調し、これらの問題の解決と組織の発展を模索することを目的としている」

いかに団結を維持すべきだろうか。趙氏は「まず加盟国は団結を守る政治的な意識を持つ必要がある。次に加盟国により需要が異なり、問題の見方が異なっているが、相違点を残しつつ共通点を模索する精神を守るべきだ。それから加盟国間で相互理解を深め、一部の問題をめぐっては譲り合い、同じ目標のため努力するべきだ」と指摘した。

協力を強化

習主席は談話の中で、各加盟国は手をつなぎ課題に対応し、実務協力を掘り下げ、人文面の結び付きを強めるべきだと述べた。

団結は協力の基礎であり、協力は団結を支える。加盟国間の各分野の協力水準を高め続けることで、相互信頼・支持が可能な、広い共通の利益を持つ運命共同体になり、政治的な団結を根本から保証することができる。

SCOは2001年の設立以来、各分野で大きな協力の成果を手にしている。各加盟国は安全面で国境地域の軍事相互信頼枠組みを構築し、「3つの勢力」を共に取り締まるという共通認識を形成し、地域テロ対策機構の建設を強化した。経済貿易面で、各加盟国間の貿易・投資規模が拡大を続け、交通・エネルギー・通信などの分野での協力が深まった。人文面では、衛生・災害救助・環境保護・スポーツ、観光などの協力が推進され、各加盟国の国民、特に若い世代の相互理解が促進された。

開放を堅持

習主席は談話の中で、SCOは開放と寛容を維持すべきだと指摘した。対外開放はSCO設立当初に確立された基本原則だ。

専門家は、首脳理事会会議ではインドとパキスタンを正式な加盟国として受け入れ、SCO設立以来で初となる加盟国拡大を実現したが、これは開放と寛容の原則を維持する最良の証明だと指摘した。これは一部の懸念を解消し、SCOが閉鎖的な小グループではないことを示した。

趙氏は「SCOの加盟国拡大により、国際社会への影響力も高まるため、国際事業及びグローバルガバナンス、世界政治・経済秩序の構築への参与を強めるべきだ。そうするためには、SCOが開放的な組織である必要がある」と述べた。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年6月12日

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