海峡を跨ぐ機動訓練を実施中の海軍「遼寧艦」空母艦隊は1日午後、某海域に到達した。艦隊司令部は命令を出し、1級戦闘態勢に入った。軍事専門家は中国中央テレビのインタビューに応じた際に「1級戦闘態勢とはわが軍の最高の戦備レベルであり、挑発する標的にいつでも攻撃を加えられるよう、すべての人員と武器が準備を整えなければならない。このような訓練を実施したことは、同空母艦隊が初歩的な作戦能力を形成したことを意味する」と分析した。
報道によると、同空母艦隊は先月25日に青島市を出港してから、昼夜連続の航行により各海域を移動した。艦載機の各種条件における訓練を継続的に実施し、各種作戦を背景とした艦隊協力・指揮訓練を続けている。
曲技飛行パイロットの徐英氏は「訓練によりパイロットの技術、戦術レベルを大幅に高めることができる。またパイロットの精神力と戦法をさらに磨くことができる。同時に空母艦隊の組織・指揮・支援の流れを改善・アップグレードし、艦隊の乗組員がより複雑な任務を遂行するため基礎を固めることができる」と説明した。
中国国際問題研究院米国研究所の滕建群所長によると、中国軍の戦備レベルは4つに分かれる。最高は1級で、すべての戦備人員が準備を整え、艦砲も一触即発の態勢を整え、挑発する標的にいつでも攻撃できるようにしなければならない。同艦隊が某海域で1級戦闘態勢に入ったのは、海軍が同艦隊の関連海域における海と空の状況、水中の標的への対応状況を見るためだ。1級戦闘態勢は、今回の海域を跨ぐ機動訓練における重要な訓練任務だ。
軍事専門家の尹卓氏は「この訓練の実施は、遼寧艦が初歩的な作戦能力を形成したことを意味する」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年7月5日