中米貿易戦争、中国が過度に懸念する必要はない

中米貿易戦争、中国が過度に懸念する必要はない。

タグ:貿易戦争 トランプ

発信時間:2017-08-15 14:52:57 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

米ホワイトハウスによると、トランプ米大統領は米国東部時間月曜日午後、米国が通商法301条に基づき、中国の貿易行為を調査することを発表した。調査内容には、米国の知的財産権の侵害、米国企業に対する技術移転の強制などが含まれる。

トランプ大統領の中米関係を含む国際関係への認識は単純だ。米国が既存の国際貿易体制において損をしており、特に中国に得をさせていると深く信じている。米国の2016年の貿易赤字額は5023億ドルで、うち対中貿易の赤字は3000億ドル以上だ。トランプ大統領はこのデータを耳にしカッとなり、中米貿易の実情を研究する忍耐を失ったのだろう。

中国は中米貿易紛争を過度に懸念する必要はない。多くの国が米通商法301条の攻撃を受けたことがあるが、小国でさえそれによって崩壊していない。超特大の貿易規模を持つ中国大陸ならなおさらのことだ。

中国はこの状況下、まずWTOのメカニズムを十分に活用し、米国の保護貿易主義的行為を訴えるべきだ。トランプ政権の貿易政策は批判を浴びている。WTOの訴訟は時間と費用がかかるが、中国がこの裁判に勝つ可能性は高い。

トランプ政権は頑なに、301条の古い道に戻る可能性がある。それならば中国は歯には歯をとばかりに、的を絞った貿易報復を展開できる。米国側の貿易戦争の実力は中国を上回るが、米国社会・メディアは「敵の損失は1000人、自軍の損失は800人」への許容力が低い。中米貿易戦争が生じれば、対中強硬を支持する声にも分裂が生じ、トランプ政権を批判する大きな声が上がるだろう。ホワイトハウスは貿易戦争を無限大に拡大できなくなる。

米国側は貿易と朝鮮の核問題を混同し続けている。このようなこじつけは現実的な論理に合わず、さらなる推進は困難だ。中米の貿易戦争が発生すれば、両国関係の大きな雰囲気を損ねる。しかし貿易戦争は中米関係のすべてではない。両国は関係回復の複雑な駆け引きを続けることだろう。

中国は米国と戦う「通常兵器」を多く蓄え、頻繁に使用するべきだ。米国側は何かあるとすぐ南中国海の巡航に軍艦を派遣し、今やさらに301条の調査を開始しようとしている。米高官が中国に非友好的な発言をしていることは、今さら挙げるまでもない。米国が攻勢を強め、主導権を握っているように見える。中国側が米国の機先を制することは少なく、時には強い反応も示したがらないが、このような状況は変えなければならない。

米国と他国のさまざまな衝突を見ると、米国に弱い者いじめの傾向があることが分かる。中国は当然ながら高圧的な挑発者になることはできないが、侮りがたい存在だ。これは米国の中国に対する、基本的な認識の一つでなければならない。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月15日

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