ロシアの専門家は「一部の政治的な影響もあるが、ロシアと中国は航空・宇宙分野の協力をさらに拡大する」と述べた。ロシアの経済関連サイトが伝えた。
ロシア国有宇宙技術マーケティング会社の責任者は14日、中国長城工業総公司の代表者との会談後、「従来の形式、あるいは宇宙活動商業化の新範囲内でも、ロシアと中国は協力の拡大を模索している」と述べた。双方は今回の会議で、両国が策定した2018−22年の宇宙協力計画に特に注目した。専門家は、ロシアが中国と共にNASAに追いつき、追い越すことを信じている。
宇宙分野で中国は侮れない存在だ。ロシア科学アカデミー極東研究所の専門家は「第12次五カ年計画の統計データによると、中国の宇宙計画成功率は97%に達し、世界一となっている。中国には他にも単独の宇宙プロジェクトがある。中国は秩序正しく、段階的にこれらの計画を実施しており、すでに自国の宇宙ステーション建設に近づいている」と指摘した。
月探査計画の他に、ロシアと中国は宇宙分野で一連の重要な協力を展開している。これには宇宙船の建造、地上インフラの整備、材料と電子部品の研究開発、リモートセンシングデータの利用などが含まれる。ロシア宇宙政策研究所の所長は「ロシアと中国は現在、グロナス(衛星測位システム)のデータ補正協力で合意している。またロシア制ロケットエンジンRD-180の中国導入について交渉を進めている。共同宇宙ステーションの建設など、その他のプロジェクトについても検討中だ」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月16日