中国はBRICS協力を推進して、グローバル・ガバナンスを完全なものにする。中国は、開放型世界経済を構築し、貿易と投資の自由化及び円滑化を促進し、力を合わせて新たなグローバル・バリューチェーンを築き、経済グローバル化のリバランスを実現し、各国民衆の利益に資することを主張する。習主席が強調したように、新興国及び途上国の発展は、誰かのチーズを動かすのではなく、世界経済のパイを大きくすべく努力するものだ。BRICSは気候変動など人類全体の生存及び発展に関わる重大な問題にも注目し、国際問題で一段と積極的かつ主導的な役割を発揮するべきだ。
中国は世界の平和・安全に注目するようBRICS協力を促す。中国は、世界各国は一段と利益の融合した運命共同体になる一方で、一段と入り組み複雑な世界的試練にも直面すると考える。習主席は、BRICSは世界平和の擁護者であり、国際安全秩序の建設者であると強調した。各国は共通の、総合的、協力、持続可能な安全保障観を堅持し、対話と協議によって紛争を平和的に解決し、武力の乱用または武力による相互威嚇を避ける必要がある。小さなグループの利益のために他国さらには地域の安全に影響を与えてはならず、各国が安全を共に享受する新局面を築くべく尽力する必要がある。
第18回党大会以来、中国は国際社会の中心へと歩みを進めている。中国の行ったホームグラウンド外交は、いずれも世界の注目する盛大な会議となった。2016年のG20杭州サミット、今年5月の「一帯一路」(the Belt and Road)国際協力サミットフォーラム、そして今回の第9回BRICS首脳会議と、それぞれの会議で「中国の知恵」「中国の声」「中国の案」が大いに注目され、期待されてきた。
今回の厦門でのBRICS首脳会議で、中国はBRICS協力にさらなる原動力を与え、BRICSが空論の場ではなく、知行合一の行動隊であることを、実際の行動によって証明する。中国の知恵は再び各国に和やかに共存し、共に発展を図るという新たな考え方、新たな選択を与え、BRICS協力の第2の「黄金の10年」を明るく照らす。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年9月5日