まもなく開催される中国共産党第19回全国代表大会の代表2287人のうち、女性の代表は全体の24.1%を占める551人となっている。人民日報が伝えた。
この女性の代表が占める割合は5年前に行われた第18回全国代表大会の際の23%に比べ、やや増えている。
女性の参政は国の民主化の進歩を反映する重要な指標の一つ。ますます多くの中国の女性たちが政界へ身を投じ、それぞれの分野で業績を上げている。今回、第19回党大会に選出された華春瑩氏は外交部(外務省)の報道官の一人。現在、在ニューヨーク中国総領事館で総領事を務める章啓月氏は第16回、第17回、第18回党大会で連続して代表に選出されている。
近年、中国は男女平等を促進し、女性権益保護の面で数多くの努力を重ねてきている。
2016年3月より、中国では「中華人民共和国反家庭内暴力法(反DV法)」の施行が始まり、女性の人身保護の面で新たな法的手段という武器を提供している。
また2017年6月末までに、中国は女性起業担保ローンとして、累計3221億500万元(約490億ドル)の貸付を行い、延べ588万6200人がこのローンを利用している。
さらに2016年年末までに、中国では6000万人以上の農村の女性に対し、無料の子宮頸がん検診を実施しているほか、1000万人以上の農村の女性に対して無料で乳がん検診を実施している。
このように中国の女性たちは様々な権益の面でより良い保障が得られるようになってきており、国の各分野の発展における役割も日増しに拡大している。2015年の中国における女性の平均寿命は79.43歳と予測されており、2010年に比べて2.06歳高くなり、妊婦の死亡率は10万人あたり20.1人と2010年に比べ10%近く低下した。また、2015年の女性の就労者数は社会全体の就労者数の42.9%を占めており、なかでもインターネット分野における女性起業家は55%以上となっている。さらに2016年のリオデジャネイロ五輪におけるメダル獲得選手のうち、女性アスリートの占める割合は66%だった。
中華全国婦女連合会主席の沈躍躍氏は、「中国は将来的に女性の婚姻や家庭、労働や就労、社会保障、土地権益、人身権利に存在する問題の解決に対し、さらに努力を続けていく」とした。(編集TG)
「人民網日本語版」2017年10月15日