墨子号:絶対に秘密が漏れない通信!
世界初の量子科学実験衛星・墨子号の打ち上げが16年8月に成功した。
墨子号の主な科学的目標は、衛星・地球間高速量子暗号通信実験を行い、これを踏まえたうえで広域量子暗号ネットワーク実験を行い、宇宙量子通信の実用化を目指すことだ。また、宇宙スケールで量子もつれ通信・量子テレポーテーション実験を行い、宇宙スケールの量子力学の整合性を確認する実験・研究も行う。
量子は、分割することができず、同じ状態での複製が不可能という特性があるため、それを利用した通信は「絶対安全」と言われている。墨子号の実験の成果は、世界をカバーする量子暗号ネットワークの構築のために、信頼性の高い技術的基礎を据える。
悟空:ダークマター検出を目指す探査衛星
15年末に打ち上げられた「悟空」は暗黒物質粒子探査衛星。宇宙で、高エネルギーの電子やガンマ線を観測し、暗黒物質の検出を目指しており、暗黒物質の特徴や空間的分布の規則を研究している。10月7日の時点で、宇宙の粒子34億個を検出した。
C919:中国で大人気になっている大型旅客機
大型ジェット旅客機のC919は中国のネット上の「人気者」となっている。17年5月5日、上海の浦東国際空港で初飛行し、約4000人がそれを見守った。ネット上では、ネットユーザーがC919の画像を次々にアップした。C919は中国が9年かけて自主開発し、独自の知的財産権を保有する旅客機で、設計、計算、試験、製造などの全ての過程を中国人が行った。市場では高い競争力を持ち、世界レベルの運行基準に基づいて製造されている。C919が中心となり、大型旅客機産業クラスターが形成されつつある。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年10月21日
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