豪州の外交白書、南中国海の言論は無責任=外交部

豪州の外交白書、南中国海の言論は無責任=外交部。

タグ:豪州 外交白書 南中国海 外交部

発信時間:2017-11-24 09:38:37 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 豪州メディアの報道によると、豪政府は23日に10年に1度の「外交政策白書」を発表した。その中で豪州は米国がアジアにおける影響力を拡大し、中国の台頭をけん制することを期待するとした。報道によると、同白書は専門的に南中国海問題を取り上げ、南中国海地域の競争が激化しており、「豪州は中国の(同地域における)未曾有の活動ペースと規模に特に注目している」とした。中国外交部の陸慷報道官は23日、豪州の南中国海に関する言論は「無責任」であるとした。また地域諸国はすでに二国間ルートで食い違いをコントロールし、南中国海の平和と安定を共に守る方向で努力しており、域外諸国もこの努力を尊重することを願うと表明した。

 

 陸報道官は同日開かれた外交部の定例記者会見で、記者団に対して「中国側は全文を読めば、豪州が発表した白書が全体的に見て、中国の発展と中豪関係を前向きに評価していることを理解している。ただし南中国海問題で無責任な言論も確かに存在し、これに懸念を表する。南中国海情勢について、客観的な態度で事実を見る人ならばみな、現在の南中国海情勢は沈静化・安定化しつつあり、各国が交渉と協議により係争を解決する正しい軌道に戻っていることを知っている」と指摘した。

 

 「豪州は南中国海問題の当事国ではない。豪州側も南中国海の関連島礁の領土紛争について、特定の立場を持たないと再三表明している。我々も豪州に対して自らの約束を守り、南中国海問題で無責任な言論を発表することを停止するよう説得している。特に現在、南中国海周辺諸国は中国が提案した『デュアル・トラック・アプローチ』に合意している。これは南中国海問題の直接的な当事国が二国間ルートを通じて食い違いをコントロールし、中国とASEAN諸国で南中国海の平和と安定を共に守っていくということだ。地域諸国はこの方向で努力しており、域外諸国もこの努力を尊重することを願う」

 

 豪州メディアの報道によると、ビショップ豪外相はメディアのインタビューに応じた際に「この変化とリスクが拡大する時代において、豪州は世界と地域を指導する米国への支持を継続する。これは豪州の長期的な利益に基づく。国際秩序はパワーで生まれるが、米国の強いパワーはルールに基づく秩序の重要な基礎であり続ける」と発言した。

 

 陸報道官は中国が「ルールに基づく秩序」を守るかという質問に対して「中国にとっての戦後ルール・秩序とは、国際社会が公認するルールと秩序のことであり、一国が一方的に定義付けしたものではない。中国側が守り続けているルールとは、国連憲章の主旨の原則に基づくものであり、一国が一方的に定義付けしたルールではない」と話した。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月24日


TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで