2018年になり、新年への期待について述べようと思う。
中国は力のある大国になり、党の指導がしっかりしている。新しい年も様々な新しい試練に直面することは避けられないが、国が国内問題に対応する際の手段は国際的な不確実な問題に対応する際より多い。そのため、まずは国際的な「難しさ」から述べる。
まず、中国は周辺及び台湾海峡が安定し、大きな出来事が起きないことを望んでいる。朝鮮半島は重要な1年となり、2018年に朝鮮核問題の解決方針が決まる可能性が高い。米朝は感情を抑えて平和的解決の道を行く、または軍事対決に転じる可能性もある。
南中国海の安定維持は、米国が挑発行為を増やすかどうかで決まる。インドが米国の「インド・太平洋戦略」に刺激され、より過激な対中政策をとるかどうかが注目される。日本、韓国と中国の関係は改善傾向を維持するとみられる。
周辺問題だけでなく、大国関係も中国の2018年の外交の基本となる。中米関係の安定維持に期待したいが、2018年の中米関係は17年より困難という見方が強まっている。中米には3つの摩擦点がある。1つ目は経済貿易。米国は不満が最も多いが、中国は最も多くの貿易報復手段を持っている。2つ目は米国が朝鮮に武力を行使した場合、中国はどのように反応し、それに対し米国がどう応じるかが焦点となる。3つ目は米国が台湾との関係、特に軍事関係を強化した場合、中国は間違いなく強い反応を示す。
ロシアは2018年3月に大統領選挙を行う。ロシアが選挙を行う年はロシアと西側の関係が悪化する年だが、中ロ関係は2018年に強固されると見られる。
中国国内においては、中国共産党第19回全国代表大会後の良好な状況下で3月に政府、人民代表大会、政治協商会議が再編成され、輝きが増すことに期待したい。まず、中国共産党第19回全国代表大会の勢いを借りて、中国は経済成長の勢いを維持、拡大する。経済の強い原動力は各事業に伝わり、自身向上と民衆の安心につながる。そのため、経済改革が絶えず実行され、投資を刺激すると同時に、各級政府が気持ちを奮い立たせ、成果をあげることを望む。
2つ目は、社会の管理を新たなレベルに引き上げ、経済・社会の発展を国民の生活に近づけ、法にのっとった行政を実行する。官僚は少数ではなく、多数の民衆のためになることをしなければいけない。中国は質の高い発展段階に入ったが、これはスローガンではなく、民衆の期待と気持ちに合わせる必要がある。
3つ目は、社会の思潮において、社会の共通認識が新しい蓄積とプラス成長につながり、中国の政治体制をもととした主流観念と価値体系が拡大、強固されることを望む。また、主流価値観の共通認識の構築が文化全体のゆとりと多元化につながり、世論の方向を示すとともにゆとりと活発さも失われないことを望む。
4つ目は、中国の総合国力の構築において、特に軍力構築での目覚ましい成果に期待する。中国の戦略的核エネルギーの発展で新しい功績を残し、空母建造がより大規模で展開されるべきである。米国からの軍事圧力は長期的に増えるが、解放軍は各種の試練に対応する余裕を持っている。これは国の外交を支え、中国社会の自身の元にもなる。
中国の庶民は安定した日々を望み、政府が自分たちと話し合い、行動力を持ち、効率よく事を進めてもらいたいと考えている。また、政府が外部からの挑発にしっかりと対応し、快適さをもたらすことを望んでいる。これらの望みが集まれば要求は高くなり、中には特定の時期に実行する必要があり矛盾しているものもある。私たちは党と政府が気持ち、気迫、知恵を生かし、複雑な新しい年に中国の人民の利益を最大限にしてくれると信じている。
2018年は改革開放40周年にあたり、この一瞬は多くの人にとって感慨無量なものである。党は中国人民を偉大な歴史的飛躍の実現へと導き、未来には多くの挑戦があるがより素晴らしくなることは間違いない。これは多くの中国人が心から望むことである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月1日