(2)米国の「離脱」は単独主義を反映 「米国第一」がグローバル・ガバナンスに衝撃
米国は1月23日、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)から離脱した。その後、気候変動のパリ協定からの離脱、国連教育科学文化機関(ユネスコ)からの脱退、「移民に関するグローバル・コンパクト」からの離脱を立て続けに宣言した。トランプ政権の堅持する「米国第一」政策が反映する単独主義傾向は、グローバル・ガバナンスにおける国際社会との溝を広げ続けている。このような「離脱外交」は、米国が国際的責任を徐々に選択的に放棄していることを意味するだけでなく、世界情勢の不確定性を高めている。