台湾メディアは台湾防衛部門の情報として、大陸の空母・遼寧艦がこのほど、海域を跨ぐ遠洋訓練を実施したと報じた。軍事専門家の曹衛東氏は中国中央テレビ(CCTV)のインタビューに応じた際に、遼寧艦が率いる艦隊の作戦能力が強化を続けていると述べた。
台湾の軍関係者はまた台湾メディアに対して、大陸海軍東海艦隊の052C型「中華神盾」艦の「鄭州艦」と「済南艦」が先ほど浙江省舟山市を出発し、北上し青島市で遼寧艦と合流したと話した。その後北海艦隊も3隻以上の艦艇を派遣し、艦隊に加えたという。
CCTVの報道によると、遼寧艦は2016年12月からわずか1年余りの期間内に、海域を跨ぐ遠洋訓練を3回も実施した。遼寧艦は2016年12月に母港を出ると、東中国海から宮古海峡を通過し、台湾東部をめぐり南中国海に入った。その後2017年1月には台湾海峡を経由し北上し、青島市に戻った。遼寧艦は2017年6月に再び出発し、訓練のために南下した。解放軍香港進駐20周年記念活動に参加し、7月中旬に帰還した。往復の際に、いずれも台湾海峡を通過した。
曹氏は「遼寧艦は科学実験艦艇であり、中国軍の今後の新型空母の建造にデータとサービスを提供する任務を担っている。また遼寧艦は訓練艦であり、空母を操る乗組員、艦載機パイロットを育成できる。さらに空母艦隊の使用経験を蓄積できる」と説明した。
曹氏は「遼寧艦は2016年に全要素訓練を行っている。これは艦載機の発艦後、制空権を支配し、対地・対艦攻撃任務を実施し、初期作戦能力をつけるためだ。今や育成された艦載機パイロットの人数が増え、艦載機の戦闘力が強化されている。空母艦隊全体の作戦能力も強化が続いている」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月9日