中国問題専門家 加藤佳美
第13期全国人民代表大会第1回会議が3月20日午前9時に人民大会堂で閉幕した。習近平主席は閉幕式で演説し、「中国はグローバルガバナンスの変革と建設に引き続き積極的に参与し、世界により多くの中国の知恵、プラン、力を貢献し、持続的な平和、普遍的な安全、共同繁栄、開放・包容、クリーンで美しい世界の建設を推進し、人類運命共同体の建設の光を世界に照らす」と強調した。
中国共産党第18回全国代表大会以降、習近平主席は国内外の多くの場面で「人類運命共同体」理念を唱え、グローバル経済の発展に力を注ぎ、世界情勢の良好な発展に取り組んでいる。2017年1月18日、習近平主席は国連ジュネーブ事務局で『人類運命共同体の共同構築」と題した主旨演説を行い、中国の哲学、理念、実践を合わせ、パートナー関係、安全局面、経済成長、文明交流、生態建設などの面から人類運命共同体理念を深く、全面的、系統的に述べた。習主席は、「話し合いで持続的に平和な世界を構築する。共同建設・共有で普遍的に安全な世界を構築する。協力・ウィンウィンで共同繁栄の世界を構築する。交流し互いを手本とし開放・包容の世界を構築する。エコ・低炭素でクリーンで美しい世界を構築する」と主張し、人類運命共同体という重大な命題を構築するために中国のプランと行動を描き、不確定な世界に向かう世界に平和的発展の方向を指し示した。
習近平主席が打ち出した「人類運命共同体」理念のもとで、中国は対外開放の基本的国策を堅持し、互恵・ウィンウィンの開放的戦略を遂行し、自身を発展させると同時に他国と人民にも多くの恩恵をもたらしている。人類運命共同体の構築という主張は、中国の美しい世界を構築する決意と役割を表している。