中共中央はこのほど、中国中央テレビ(CCTV)、中央人民広播電台(CNR)、中国国際放送局(CRI)の3放送局体制の廃止を含む「党・国家機構改革深化計画」を通達した。対内的には従来の呼称を維持するが、対外的には「中国の声」として統一する。
新設される中央広播電視総台はラジオ・テレビメディア全体の実力と競争力を高め、ラジオ・テレビメディアと新興メディアの融合的発展を後押しし、国際的発信力の整備を加速する。世界に向けて中国の声をより強く発するうえでの役割は言うまでもない。
中央広播電視総台以前
中央広播電視総台はCCTV(CGTN)、CNR、CRIの中央主流メディア3社を合併して発足する。
CCTVの前身である北京テレビは1958年5月1日に設立し、中国初のテレビ局として1958年9月2日に放送を開始した。1978年5月1日、中共中央の承認を経て、北京テレビは中華人民共和国共和国の国営テレビであるCCTVに正式に改称した。2016年12月31日にはCGTNが設立した。これはCCTVがより優れた海外発信を行うために設立した機関で、全部で6チャンネル、海外支局3ヶ所、動画通信社とニューメディアクラスタ1ヶ所を含む。
CNRの前身である延安新華ラジオ局は1940年12月30日に放送開始。中共中央の承認を経て1949年12月5日にCNRに改称。次第に中国で最も権威と影響力のあるラジオ局の1つとなった。
CRIは延安新華ラジオ局が1941年12月3日に開始した日本語放送に起源を持つ。現在65カ国語で24時間世界に向けて放送しており、中国が世界中に中国の声を発するための重要なルートだ。
合同でより強い声を発する
習近平総書記がCGTNの放送開始にあたり寄せた祝辞で指摘したように、現在の世界は開放的な世界であり、現在の中国は開放的な中国だ。中国と世界の関係には歴史的変化が生じており、中国は世界をより良く知る必要があり、世界は中国をより良く知る必要がある。
対外発信面で、中央広播電視総台はCCTV、CNR、CRIの豊富な資源を集中し、3社各自の強みを十分に発揮し、異なるチャンネルの優位性を利用し、現地の具体的状況と結びつけ、受け手の意識を重視し、発信を整理統合し、専門的な報道内容を提供し、「豊富な情報、鮮明な中国の視点、広い世界的視野で、中国のストーリーをしっかりと語り、中国の声をしっかりと広め、世界が立体的で多彩な中国を認識するようにし、世界平和の建設者、世界発展の貢献者、国際秩序の維持者としての中国の良いイメージを示し、人類運命共同体の構築推進に貢献する」。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年3月23日