導入から海外進出へ、世界貿易機関(WTO)加入から「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の共同建設へ、国際金融危機への重大な貢献から長年連続の世界経済成長の中心的な安定装置・動力源へと移り変わるまで、中国の積極的な行為は世界から称賛を浴びている。中国の輸入拡大の発言には必ず行動が伴う。中国の輸入額は10年間で5800億ドル以上も増加し、世界の増加分の2割弱を占めている。中国は世界最大の市場の一つになっており、輸入額は世界全体の約10%を占めている。9年連続で貨物貿易世界2位の輸入国になっている。輸入は共同繁栄を促進する重要な力になっている。さらに重要なのは、中国が対外開放で地政学的な計算をせず、排他的かつ閉鎖的な小グループを作らず、高圧的に取引を強要せず、国際貿易ルールに力で貢献し、模範を打ち立てたことだ。
中国の輸入拡大は決して、貿易摩擦に対応する一時しのぎの策ではない。これは国の長期発展を促す既定の方針であり、市場経済の発展の需要に順応する時代の選択だ。中国の98%弱の商品とサービスの価格は現在、市場によって決まっている。市場の価格決定メカニズムがほぼ構築されている。この環境のもと、輸入拡大は必然的に市場が決めることになっており、必然的に経済法則に基づき進められる。国際経済・貿易協力は国家間の行為に見えるが、本質的には輸出も輸入も市場が決めることであり、両国の企業と消費者が自主的に選択する結果だ。政府ができることは、貿易の壁を出来る限り取り払い、通関の利便性を高め、貨物とサービスを世界範囲内で自由に流動させることだ。経済の法則に逆らい、資源配置を歪めれば、世界全体の利益が損なわれ経済グローバル化が後退することになる。
「開放の成果を一日も早く中国の企業と国民に、世界各国の企業と国民に届ける」改革開放40周年という歴史の節目に立ち、習近平総書記はボアオ・アジアフォーラム2018年年次総会の開幕式で基調演説し、世界の平和的発展の方向性を示し、自信を注ぎ込み力を集めた。中国市場の魅力・活力・機会は無限大だ。中国が開放拡大と輸入拡大を力強く推進すれば、世界経済により多くの活力をもたらし、共同繁栄という時代の渦を巻き起こすはずだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年5月18日