上海協力機構(SCO)加盟国首脳理事会第18回会議は9、10日、中国山東省の青島市で開催される。中国の輪番議長国としての仕事も幕を閉じる。(文:韓奕シン・中国現代国際関係研究院ロシア研究所補助研究員)
2017年6月のカザフスタンでのアスタナサミット後、中国はSCOの輪番議長国のバトンを受け取った。この一年は、SCOが拡大に成功し、8カ国体制を正式に始動して最初の年であり、SCOが大きく発展し、際立った成果を上げた年だった。中国は議長国として、SCOの制度化建設を推進し、160以上の活動の開催に成功し、SCOが各分野で引き続き重要な役割を果たすのを促した。活動内容は、政治や安全保障、経済、文化などの各分野の全カバーを実現した。
安全は発展の土台となる。地域の安定を守ることは一貫としてSCOの優先課題となってきた。2001年の発足以来、SCOの安全協力は、民族分裂勢力・暴力テロ勢力・宗教過激勢力の「3つの勢力」の取り締まりから、戦略安全や防衛安全、法執行安全、情報安全、麻薬取り締まり、国際犯罪の取り締まりなどのさまざまな分野へと拡大し、加盟国間の政治的相互信頼はますます深まり、地域の協力と環境はより安全なものとなっている。
発展こそが持続的な平和をもたらす。経済協力はSCOの第二の柱となる。SCO加盟国の多くは「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の重要な沿線国であり、各国は、相互尊重と平等、相互利益を土台として世界と地域、国別のイニシアティブの連携促進を支持している。SCOはすでに、域内国の戦略連携実現の重要な場となり、「一帯一路」イニシアティブとユーラシア経済連合などの地域協力のメカニズム、カザフスタンの「光明の道」などの関係国の発展戦略との連携推進に重要な役割を発揮している。