外交部(外務省)の華春瑩報道官は、17日に「中国は世界貿易機関(WTO)のルールを遵守していない」との米国の非難に関する質問に「中国はWTOルール遵守の模範生であり続ける。米側が実際の行動によってWTOルールを尊重・遵守し、WTOを中心とする多角的貿易体制を維持することも希望する」と述べた。
華報道官は「中国はWTO加盟から17年間、約束を守り、実行し、多大な努力と代償を払い、世界経済に重要な貢献をしてきた。2002年以来、世界経済の成長に対する中国の寄与率は年平均30%近くに達する。これは国際社会の誰の目にも明らかだ」と述べた。
華報道官は「もしWTOルールを遵守しないのなら、なぜ中国はWTO加盟を選択したのか?当時中国政府がWTO加盟を決定したのは、経済のグローバル化に融け込むことが歴史の潮流に沿っており、自由でオープンな貿易の促進によって互恵・ウィンウィンが可能になると確信したからだ。WTO加盟から17年、中国は初心を変えず、言動を一致させてきた。中国は自動車関税を大幅に引き下げ、関係する排気量の乗用車輸入額は2001年から2017年まで年平均26.4%増加し、貿易赤字は8億7000万ドルから343億5000万ドルにまで増加した」と指摘。
「もしWTOルールを遵守しないのなら、なぜ中国はWTO加盟時の約束を全面的に履行しているのか?中国は先般『中国とWTO』白書を発表し、中国が製品関税の引き下げ、サービス貿易の開放、輸入割当など非関税措置の面ですでに約束を全面的に履行したことを事実と数字によって明確に示した。関税水準は2001年の15.3%から9.8%にまで下がり、民営企業と外資系企業の輸出入が全国の輸出入総額に占める割合は2001年の57.5%から2017年の83.7%にまで上昇し、サービス分野の外資参入条件を緩和し続けている。中国が対外的に支払う知的財産権費は年平均17%増加し、特許出願数は7年続けて世界首位だ」と述べた。
華報道官は「もしWTOルールを遵守しないのなら、なぜ中国はWTOの核心的な価値と基本原則を終始揺るぎなく守っているのか?契約の精神によって国際ルールを遵守し、維持して初めて多角的貿易体制の権威と有効性を守ることができると中国側は堅く信じている。中国は常に開放型世界経済の構築を提唱し、貿易交渉などWTOの取り組みに建設的に参加し、貿易円滑化協定などへの加盟を通じて貿易の自由化及び円滑化を推し進め、多角的貿易体制への途上国の加入を全力で支持し、アジア太平洋経済協力会議(APEC)北京首脳会議、G20杭州サミット、BRICS厦門首脳会議の主催時に、多角的貿易体制の支持、保護貿易主義への反対を成果文書に盛り込む後押しをした」と指摘。
「中国が何かというと一方的措置を講じ、自由でオープン、非差別的、関税規制、『特別のかつ異なる待遇』などWTOの根幹に背くことは過去になかったし、現在もないし、将来もない。原則的是非を前に、中国は原則を重んじ、信用を守り、責任感を示している」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年7月18日