北京星際栄耀空間科技有限公司が開発したロケットが5日、キューブサット3基を打ち上げた。これは中国で成長段階にある民間宇宙産業の新たな節目となった。米NYタイムズ(電子版)が5日、伝えた。
メディアの情報によると、「双曲線1号(SQX-1Z)」ロケットは中国西北部の酒泉衛星発射センターから打ち上げられ、準軌道に入った。同ロケットが打ち上げたキューブサット2基は準軌道で飛行検証を行い、うち1基が落下傘により着陸し回収される予定だ。
中国民間宇宙企業が国家発射場で打ち上げを行うのは今回が初。同社が発表した声明によると、同社は2016年創業。「高品質、低コスト、迅速な反応」という小型スマートロケットの研究開発に特化し、世界の小型衛星・衛星網ユーザーに一体化された商業打ち上げサービスを提供する。
報道によると、中国では近年、多くの商業衛星打ち上げ企業が誕生している。今年5月には零壹空間航天科技有限公司が、ロケットを宇宙に送り込んだ初の中国民間宇宙企業になった。同社はOS-X型ロケットを打ち上げ、飛行試験を行った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年9月7日