政治 > 朝鮮の建国70周年、新たな変化に要注目
朝鮮の建国70周年、新たな変化に要注目。
タグ：朝鮮 建国70周年
朝鮮は平壌で9日、盛大な軍事パレードと市民行進を行い、建国70周年を祝った。
朝鮮半島情勢は今年新たな状況を迎えたが、平壌は9月に再び世界の注目の的になった。朝鮮民主主義人民共和国建国70周年記念式典で最も重要な活動、盛大な軍事パレードと市民行進が9日午前、平壌の金日成広場で行われた。
多くの外国人記者が平壌を訪問し、今年の軍事パレードで朝鮮がどのような姿を見せるかを目にしようとした。朝鮮半島が緊張の渦に包まれていた昨年4月と異なり、今年の建国記念日の軍事パレードは自制的だった。朝鮮は同日、少量の火砲、装甲車、ミサイルなどを展示するに留まった。
朝鮮は党中央の、経済建設に専念する新戦略路線の貫徹を十分に強調した。市民行進では、作業服とヘルメットを着用した産業労働者たちが、今年4月の朝鮮労働党中央委員会第7期第3回総会の精神を貫徹する赤地に白の大型標語を掲げ、人目を引いた。市民が引く山車にも、経済建設に専念すると大きく描かれており、かつ経済建設の猪突猛進を象徴する千里の馬も配されていた。農業、漁業、冶金、化学工業などの活気を帯びた生産風景を示した。
軍事パレード開始前、朝鮮最高人民会議常任委員会委員長の金永南氏が挨拶し、朝鮮は経済建設に専念する新戦略路線に導かれ、自力更生と科学技術を中心に据え続け、経済発展を実現すると表明した。また半島の独立と統一、世界平和の維持の実現に向け努力するとした。
今年の板門店首脳会談後、朝鮮の南北関係に関する態度が注目を集めている。建国記念日の行進の「祖国統一、私たち民族の間で」をテーマとした山車では、朝鮮の最高指導者である金正恩氏と韓国の文在寅大統領が4月27日に調印した「板門店宣言」、2000年に南北が採択した「6.15共同宣言」、2007年に発表された「10.4宣言」などが背景のボードに記されていた。今月開催予定の両首脳にとって3回目の会談に期待できる内容だった。
平壌綾羅島五一体育場で同日夜、マスゲーム「輝く祖国」が上演された。第5章「統一の三千里」では、金正恩氏と文在寅氏の板門店での歴史的な握手・抱擁の画面が示され、会場全体で割れんばかりの拍手が鳴り響いた。「4.27宣言」「平和の時代に新たな歴史のスタートラインに立つ」といった文字が表示され、「私たちの願いは統一」の音楽が流され、会場の人々が後に続き大声で歌った。
9月に入ると、平壌の街道両側には建国記念をテーマとする宣伝ポスター、標語、風にはためく朝鮮の国旗が飾られ、お祝いムードを演出した。1カ月以上前から、柳京ホテルの外壁のスクリーンは毎晩、朝鮮の国旗などイルミネーションを流し、平壌の美しい夜景になった。朝鮮切手博物館などは改築・拡張工事を行い、新たな姿で各国の賓客を迎えた。朝鮮の建国記念日を契機とし、新たな海鮮料理レストランが平壌でオープンし、人々が経済発展と国民生活の改善を実感できる場所になった。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2018年9月10日
 |
|
 |
一覧同コラムの最新記事
