国務院新聞弁公室が24日発表した「中米経済貿易摩擦に関する事実と中国の立場」白書は「中米の経済貿易関係は両国民の幸福に関わり、世界の平和・繁栄・安定にも関わる」「中米両国にとって唯一の正しい選択は協力であり、ウィンウィンであって初めてより良い未来へと通じることができる」「中国の立場は明確で、一貫した、揺るぎないものだ」と指摘した。白書は中米の経済貿易摩擦に関する中国の8つの立場を明らかにした。新華社が伝えた。
中国は国家の尊厳と核心的利益を断固として守る。中国は貿易戦争を望まないが、恐れもせず、必要時には戦わざるを得ない。中国は交渉の扉を常に開け放している。だが交渉は相互尊重と平等性、及び有言実行、言行一致が前提でなければならず、関税圧力の脅しの下で行うわけにはいかず、中国の発展権を犠牲にするわけにもいかない。
中国は中米の経済貿易関係の健全な発展を揺るぎなく推進する。中国は米国と向き合って進み、相互尊重と協力・ウィンウィンの精神に基づき、経済・貿易協力に焦点を合わせ、経済・貿易分野の溝を管理・コントロールしたい。平等と互恵を前提に、米国と二国間投資協定(BIT)交渉を再開し、適切な時期に二国間自由貿易交渉を始動したい。
中国は断固として多角的貿易体制を守り、その改革・整備を推進する。中国は断固として世界貿易機関(WTO)のルールを遵守し、擁護し、開かれた、透明で包摂的かつ非差別的な多角的貿易体制を支持する。WTOに対して必要な改革を行うことを支持し、一国主義と保護主義に断固として反対する。G20、アジア太平洋経済協力会議(APEC)など多国間枠組での協力を強化し、経済グローバル化のより開かれた、包摂的で、あまねく恩恵を及ぼす、均衡あるウィンウィンの方向への発展を後押しする。
中国は財産権と知的財産権を断固として保護する。中国はたゆまず知的財産権の保護に関する法規を整備し、知的財産権審査の質と効率を高める。外資系企業の合法的な知的財産権を法にのっとり厳格に保護し、各種形式の権利侵害事件及び案件を真剣に調査し、厳正に処理する。世界各国と知的財産権保護協力を強化したい、外国政府が中国の知的財産権への保護を強化することも望む。
中国は外資系企業の中国での合法的権益を断固として保護する。外国の投資家及びその中国で出資した企業の合法的権益を常に保護し続け、外資系企業の合法的権益を侵害する行為は、断固として法にのっとり処罰する。
中国は断固として改革を深化し、開放を拡大する。中国の改革の方向は逆転することなく、深化し続けるのみだ。中国の開放の扉は大きく開かれていくのみであり、閉ざされることはない。中国は市場に資源配分における決定的役割を発揮させ続け、政府の役割をより良く発揮し、競争を奨励し、独占に反対する。中国は自らの事をしっかりと行い、より高水準の開放型経済を発展させ、進歩を追い求める世界のあらゆる国々と共に発展し、繁栄を享受する。
中国は他の先進国及び数多くの途上国との互恵・ウィンウィンの協力を揺るぎなく促進する。中国はEUと投資協定交渉を加速し、中日韓自由貿易協定交渉を加速し、「一帯一路」国際協力を踏み込んで推し進め、「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う」原則を堅持し、共同発展に新たな原動力を加える。
中国は人類運命共同体の構築を揺るぎなく後押しする。中国は引き続き責任ある大国としての役割を発揮し、他の国々と共に、平和の永続する、普遍的に安全で、共に繁栄し、開放的・包摂的かつクリーンで美しい世界を構築する。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年9月26日