王毅国務委員兼外交部長は現地時間26日、ニューヨークの国連本部で国連安保理の国際平和・安全維持問題に関する会議に出席した。王氏は次のように述べた。
国際平和・安全維持は、国連憲章が安保理に与える最重要の職責であり、安保理全体に共通する責任だ。国際平和・安全が直面する複雑な課題について、安保理は憲章から与えられる公正な職務を尽くし、政治的解決の基本方針を貫き、団結強化と共通認識の促進を貫き、総合的な連携による協力を貫かなければならない。
核拡散防止問題について、中国側はまず法治の原則を広め、国際核拡散防止体制を強化・改善することを主張する。次に各種措置を同時進行し、核拡散防止条約の実行をバランスを取りつつ推進する。それから国際協力を推進し、各国の核拡散防止能力を高め、普遍的な安全を実現する。
イランの核問題の全面的な合意は得難い多国間主義の成果であり、安保理全体から認められている。中国側はイランがすでに行った各種承諾の履行を継続することを奨励し、同時に各国がイランと正常な経済・貿易協力を展開する合法的な権利についても尊重されるべきだ。中国側は各国に対して、長期的な視野と大局を出発点とし、全面的な合意の権威・保全・有効性を守るよう主張する。
朝鮮半島には大きな緊張緩和の流れが見え、中国側もそのためにたゆまぬ努力をした。我々は現在のチャンスを惜しみ、把握し、各国の政治承諾を実際の行動に移し、半島非核化及び半島平和枠組みの構築という大方向に沿い前進を続け、一日も早く半島の恒久の平和を実現しなければならない。
中国は国連憲章の主旨と原則の厳かな承諾を守り、国連を軸とする現代の国際体制を断固として守り、自国が担う国際的な責任と義務を真剣に履行する。我々は共に努力し、共同建設と共有を貫き、共に平和と安全を築くべきだ。
中国は内政不干渉の原則を貫いてきた。これは中国の外交の伝統であり、国際社会からも広く称賛されている。我々は過去も現在も今後も、いかなる国の内政にも干渉することはない。我々はまた中国に対するいわれのない批判は受け入れない。我々は他国も国連憲章の主旨を守り、他国の内政に干渉せぬよう呼びかける。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年9月27日